6月 30, 2021 20:33 Asia/Tokyo
  • 第10回イスラムテレビ・ラジオ放送連合総会
    第10回イスラムテレビ・ラジオ放送連合総会

テヘランで29日火曜、IRTVUイスラムラジオ・テレビ放送連合第10回総会が、「メディアの正義、言論の自由」をテーマとして開催されました。

この国際組織は33カ国にまたがる228の放送局が加盟しており、22の言語により報道活動を行っています。これほど多くの局が参加していることは間違いなく、メディア活動の拡大や情報の自由な流通の伸張に重要な役割を果たしています。

今回の総会での中軸的な議題となったのは、イスラムのメディアにアメリカが公然と対抗する理由や目的の検討でした。

アメリカは最近、抵抗組織やIRTVUに属する40局近くのウェブサイトを遮断しました。このことは、米国の行動の矛盾性やダブルスタンダード性に限界がないことを示しています。今回、アメリカによるアクセス遮断に遭遇した局には、イランのアラビア語放送アルアーラムチャンネル、イエメンのアルマシーラ・テレビ、イラクのアルフラート、キャルバラー、アンナバー、アッルールー、アルコウサル、アンナイーム、パレスチナのパレスチナ・アルヨウム、アーファーグなどが挙げられます。

ここで、次のような疑問が生じてきます。それは、米国にとって抵抗のメディアを排斥する以外方法はなかったほど、これらのメディアは一連の出来事を透明化する上でどのような役割を果たしていたのかということです。

この米国の決定の理由を査定する際の重要な要素の1つは、これらのメディアが地域での出来事の事実の報道に成功を収めている、ということです。

アリー・アスギャリー・IRIBイラン国営放送総裁は、今回の総会での演説で、特にインターネット・サイバー空間における、表現の自由に関するアメリカの主張に触れ、「イランのメディアあるいは抵抗戦線系列の他のメディアを問わず、イスラム世界のメディアを閉鎖しようとする試みは、これらのメディアの影響力の大きさや有効性を示すものである。このことによりアメリカは、表現の自由に対する自らの主張に矛盾する形でこれらのメディアを閉鎖する行動に出ており、これは、覇権主義勢力が万策尽きていることや彼らの弱みの証だ」と語りました。

特に近年、抵抗勢力を支持するメディア各社は地域での出来事を報道する上で注目に値する役割を果たしてきました。このことは、アメリカやシオニスト政権イスラエル、およびこれらの政権の同盟国の陰謀とプロパガンダ、心理戦やメディア戦争の多くを打ち負かしてきています。

独立系メディアの観点からの事実の報道や機能への信頼、および抵抗戦線を支持するメディアへの傾倒という、地域や世界の世論の傾向は、幅広い影響力を有しており、この機能は、米国とこれに同盟する地域諸国の利益や一方的な行動とは相容れないものです。

レバノンのニュース局主任で政治評論家でもあるムハンマド・ガザーレ氏は、抵抗の枢軸に属するメディアの遮断というアメリカの行動の目的について、「当然のことながら、抵抗戦線系列のメディアの遮断という米国の行動の本質は、独自の目的を持った特定のメディアに対する一方的な行動であるのみならず、基本的人権としての表現の自由の基準や規範と矛盾している」と語りました。

世界人権宣言の第19条は、すべての人が表現と言論の自由という権利を有することを謳っています。この権利には、信条面での異端を問われることなく自由な意見・信条を保持し、国境的な制限なしにあらゆるメディアを通じて情報や思想を募り、受信・伝達する自由が含まれます。

このため、アメリカがこうした侵略を行う完全に明白です。アメリカは、諸国民の心からの叫び声をかき消そうとしています。この動きは、西アジアにおける米軍の駐留減少や撤退と時を同じくして、ある1つの特別な対決の始まりを伝えるものであり、それにはこの地域の独立系ラジオ・テレビ局の認識、警戒、準備が必要とされています。現在の状況では、抵抗戦線系列メディアの重要な役割は、成果を反映・報道し、これらのメディアの牽制を目的に行われる敵のプロパガンダや工作に対抗することなのです。

IRIB国際放送のジェベリー局長が強調しているように、抵抗戦線主導のサイトの遮断という米国の行動を受け、これらのメディアは米国の行動に対抗し、メディア活動における連帯・結託への決意を固めた形となりました。

これらのメディアは今、より強い決意と意欲・動機を持って、西側の世論の覚醒と啓発をはかり、プロとしての原則に基づいた客観的な報告と論拠に基づく正確なニュース報道により、西側に対し自らのメッセージを伝えているのです。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio

タグ