7月 26, 2021 18:38 Asia/Tokyo
  • 東京五輪パレスチナ選手団
    東京五輪パレスチナ選手団

開催中の東京オリンピックで、パレスチナの聖地ベイトルモガッダス・エルサレムがシオニスト政権イスラエルの都市とされたことをうけ、パレスチナ選手団長は今大会からの途中辞退を示唆しました。

ヨルダンの新聞「アル・ガド」のウェブサイトによりますと、東京五輪パレスチナ選手団のジブリール・ラジューブ団長は26日月曜、同国が今大会を途中辞退することもありうると述べました。

ラジューブ団長は、柔道代表のウィサーム・アブルミラ選手がイスラエル出身者として大会運営本部に登録されたことを非難し、これを現実と法に対する明らかな違反であるとしました。

またパレスチナ自治政府外務省と連携して、IOC・国際オリンピック委員会のバッハ会長、アジアオリンピック評議会会長、アラブ諸国のオリンピック委員会会長、イスラム連帯スポーツ委員会会長にそれぞれ抗議文書を送付しました。

この抗議文では、「今回起きた出来事は、全ての国際法規やオリンピック憲章、国連決議に違反している。いかなる者も国連決議や国際的合法性、そしてパレスチナ国民の意志に反して聖地を占領政権の領土としてみなしたり、イスラム、アラブそしてパレスチナの名実とその歴史を意図的に無視したりすることはできない」と記されています。

ラジューブ団長は、「もしこの過ちが速やかに正されないのであれば、パレスチナオリンピック委員会は今大会からの途中辞退を表明するだろう。そして、この出来事の責任者やオリンピック憲章への違反者たちの責任を問うために必要なあらゆる措置をとる」と述べました。

この抗議に対して、IOCのバッハ会長は速やかに反応し、パレスチナオリンピック委員会とパレスチナ国民への回答で、このような望まぬミスが起きたことを謝罪した上で、「このミスはIOCのあるスポンサー企業によるもので、誤登録されたアブルミラ選手の情報は修正された」と述べました。

 

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