サウジ刑務所内の拷問について、クウェート人元収容者が語る
8月 03, 2021 15:09 Asia/Tokyo
サウジアラビアの刑務所に収容されていたクウェート人男性が、収容者の置かれる厳しい状況と彼らに加えられる激しい拷問について語りました。
ウェブサイト「mbsmetoo」によりますと、最近サウジアラビアの刑務所から解放されたナーセル・アルハージュリー氏は、動画を公開して「サウジアラビアで刑務所収容者に加えられる拷問の程度は信じがたいものだ」としました。
同氏はこの短い動画の中で、自身の唯一の目的はサウジアラビアの刑務所で人間が強要される苦痛を世に知らせることだとし、刑務所内での拷問は「恐ろしいもの」で「非人間的」と説明したうえで、「このような非人間的行動をイスラム教の国の高官が行うとは、夢想だにしなかった」と述べました。
しばらく前にもメディアでは、サウジのムハンマド・ビン・ナエフ前皇太子が刑務所内で自足歩行できないほどの拷問を加えられたと報じられていました。
英ロンドンに拠点を置く人権団体「SANAD」も先日、ハーレド・アルジュハニーという名の男性が語った、サウジアラビアの刑務所内で自身や他の収容者に加えられた拷問についての証言を公表しています。
一方、米ワシントンポスト紙も先月30日の記事において、「サウジでかつて高官の1人であったサーリム・アルモズィ―ニ―氏は、自身が刑務所内で暴行を受けたうえ、食事を抜かれたり電気ショックを与えられたとする訴状を、カナダの裁判所に提出した」と伝えています。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン現皇太子は、権力を手にしてからサウジ王家内の大規模な粛清を始め、自身が危険を感じた人々すべてを逮捕して刑務所へ送りこんでいます。
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