8月 02, 2021 20:09 Asia/Tokyo
  • WHO・世界保健機
    WHO・世界保健機

WHO・世界保健機関のある高官は、WHOが新型コロナウイルスから世界を守るための取り組みに失敗したと述べました。

ファールス通信によりますと、エジプトにあるWHOエジプト事務所のナイーマ・アルガッスィール代表は、世界的なコロナワクチン接種プロセスにおけるWHOの対応を批判し、発展途上国においてワクチンが不足していることに遺憾の意を表明しました。

アルガッスィール代表は、「WHOの当初の計画では、発展途上国には20億回分のワクチンがCOVAX経由で供給される予定だったが、生産を上回る需要があるため、この数字に到達するのは不可能になった」と述べました。

また、ことし9月までに世界人口の10パーセント、12月までに40パーセント、来年までに70パーセントにワクチン接種を行うという目標は、供給量から見てすでに実現しないとしています。

同代表は、アフリカ大陸でワクチンが不足していることについて言及し、「現在までにアフリカ大陸の人口のうちわずか1パーセント以下しかワクチン接種を受けていない」と述べました。

ベネズエラのマドゥロ大統領は以前、WHOが代金を受け取っているにもかかわらず、ワクチンを期日どおりに送付していないとして非難していました。

同大統領は、COVAXについても厳しく批判し、「もしWHOがベネズエラ国民のためにすでに代金が払われたワクチンを引き渡さないなら、ベネズエラ政府は、8週間前に支払った代金の返金を求める」としました。

WHOのテドロス事務局長は最近、「多くの国がいまだにワクチンを確保できていない中で、富裕国がすでに接種済みの自国民のために追加のワクチンを発注している」と認めています。

テドロス事務局長は、ワクチン確保における世界的格差が非常に激しくなっているとした上で、「医療従事者へのワクチン接種に必要な器材の確保すらままならない国がある一方で、一部の富裕国はこれまでに数百万回分の追加ワクチンを発注している」と述べています。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio

タグ