イラン最高指導者「イラン国民は間違いなく米・イスラエルに勝利した」
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イラン最高指導者「イラン国民は間違いなく米・イスラエルに勝利した」
イランのハーメネイー最高指導者は27日のテレビ演説で、6月の米・イスラエルによる攻撃について「イラン国民は間違いなく米・イスラエルに勝利した。彼らは邪悪な目的でやって来たが、イランに打ち負かされ、手ぶらで帰ることを余儀なくされた」と語りました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は、イランの政治・社会・軍事・宗教ボランティア組織の「バスィージ」を記念する日にあたって演説し、「バスィージをこれからの世代にわたって途切れることなく強化することが必要である」「バスィージは大きな財産であり、国民運動であり、国力増大の要素である。このような組織の存在は、どの国にとっても道を開く有益なものだ」と述べました。
その上で、「世界的な覇権国家やならず者に公然と対峙し、胸を張って立ち向かっているイランのような国こそ、何よりもバスィージを必要としている」としました。
ハーメネイー師はさらに、覇権国家による強欲や干渉に対し、各国民が抵抗する必要性に触れ、「イランで築かれ、発展してきた偉大な抵抗の理念は、今日ではパレスチナやガザを支持する声となって、欧米諸国やアメリカを含む世界各地で表出している」と述べました。そして、バスィージを「世界の被抑圧民が不正に立ち向かう抵抗の力を高める源である」とし、「抵抗が成長すれば、世界の弱者は心強さを感じる」と語りました。
ハーメネイ師は、バスィージが軍事、経済、生産、技術、その他あらゆる分野において敵の企みを無効化してきたとし、「(6月の)12日間戦争で殉教した科学者たち、ミサイルの設計・製造・発射に関わった者たち、噂や誘惑に対して毅然と論理的に説明し続ける者たち、戦時下でも病院を離れなかった医師や看護師、国際大会で神や宗教、国家・国民への敬意を示すスポーツ選手たち。彼らは組織としてのバスィージに属しているかどうかに関わらず、皆がバスィージである」と述べました。
また、6月の米・イスラエルによるイラン攻撃を振り返り、「12日間の戦争において、イラン国民は間違いなく米・イスラエルに勝利した。彼らは邪悪な目的でやって来たが、イランに打ち負かされ、手ぶらで帰ることを余儀なくされた。何一つ目標を達成できず、真の敗北を喫した」と述べました。
そして、イスラエルが「20年計画」として進めてきたイラン攻撃計画について、「彼らはイラン国民を扇動し、イラン国民を体制と戦わせる戦争を思い描いていた。しかし事態は逆になり、イランの体制に批判的な者でさえ体制の側に立つほどで、国全体に広い団結が生まれた」と語りました。
ハーメネイー師は、12日間の戦争でアメリカが大きな損害を受けたとも述べ、「アメリカは最新鋭の兵器を投入したにもかかわらず、イラン国民を欺いて自分たちに同調させるという目標を達成できなかった。イラン国民の団結はむしろ強まり、アメリカは失敗した」と語りました。
また、ガザ情勢については、イスラエルが国際的な信用を大きく失ったこと、そしてアメリカがそのイスラエルを支持し続けたことにより、同様に大きく汚名を被ったと述べ、「世界の人々は、イスラエルがアメリカなしにはこれほどの惨事を引き起こせないことを理解している」と述べました。
その上で、「今日の世界で最も嫌悪されている人物はイスラエル首相であり、世界で最も嫌悪されている政府はイスラエル政府だ。そしてアメリカもイスラエルを支持していることで、その嫌悪感はアメリカにも及んでいる」と述べました。
ハーメネイ師は、アメリカが世界各国に干渉を行うことが、同国の孤立が深まる要因となっていると述べ、「アメリカが関与する地域では、必ず戦争や民族浄化、破壊と難民化が引き起こされる」と語りました。その一例としてウクライナ戦争を挙げ、「トランプ氏はこの戦争を3日で終わらせると言っていたが、1年経った今では、彼らが戦争に巻き込んだ国に28項目に及ぶ計画を押し付けようとしている」と述べました。
また、イスラエルによるレバノン攻撃、シリアへの侵略、ヨルダン川西岸地区での犯罪、ガザの悲惨な状況を、アメリカによるイスラエル支持により引き起こされた例として挙げ、「イラン政府がある国を介してアメリカにメッセージを送ったという噂があるが、全くの事実無根だ」と断言しました。これについてハーメネイー師は、アメリカが石油や地下資源を目的に世界中で戦争を引き起こそうとし、その影響が今日では中南米にまで及んでいると述べ、「そのような国家とイラン・イスラム共和国が協力や関係を求めることは決してない」と強調しました。

