6月 06, 2023 19:51 Asia/Tokyo

ウクライナ南部にあるカホフカ水力発電所のダムが爆発し、居住地に水が流れ込んだことを受け、ウクライナのゼレンスキー大統領が国家安全保障・国防会議の緊急会合を招集したと発表しました。

ファールス通信によりますと、ウクライナとロシアがカホフカ・ダムの爆発をめぐって互いを非難する中、ウクライナ国家安全保障・国防会議のオレクシー・ダニーロフ書記は6日火曜、ゼレンスキー大統領がこの件に関して緊急会議を開催する意向であるとしました。

ウクライナとロシアの各メディアは6日午前、ヘルソン州ノヴァ・カホフカ地区にあるカホフカ水力発電所のダムが爆発し、その水が周囲の村々に流れ込んでいると報じました。

ロシア非常事態省は、少なくとも80の街や村にダムの水が流れ込んで被害が出る可能性があるとしています。

 

南部ヘルソン州の水力発電ダム爆発

 

また、ウクライナが任命したヘルソン州の知事、オレクサンドル・プロクディン氏は、カホフカ・ダム爆発後の5時間以内に水位が危険なレベルに達するとしています。

これに先立ち、ノヴァ・カホフカ地区行政長官も、「カホフカ・ダムの爆発により地区内の約300戸が洪水の危険にさらされている。ダム上部が破壊されたことで、地区の水位は2.5〜4m上昇している」としていました。

カホフカ・ダムはノヴァ・カホフカ市から5kmの距離にあり、完全に崩壊すれば数千人の死者が出る可能性があります。

ロシアはこれ以前、国連安全保障理事会に宛てた書簡において、ウクライナにカホフカ水力発電所への空爆による挑発行為を止めさせるよう求めていました。

 


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