キリストの幕屋信者、イスラエル軍のガザ前線部隊を「慰問」 政権との近さ露骨
日本のカルト団体「キリストの幕屋」のうち、シオニスト政権イスラエルの占領地で暮らす日本人信者らが、ガザ侵攻の前線部隊を「慰問」する動画が公開されました。
この動画は、エルサレム在住の幕屋信者・小久保乾門(こくぼ・そろもん)氏のYouTubeチャンネルで公開されたものです。
11/26追記:元動画は本記事の掲載後、小久保乾門氏のYouTube動画チャンネルから削除されました。しかし、幕屋の活動実態やイスラエル軍の装備などが映っており、資料価値が高いと判断したため、ここに掲載します。撮影・編集・テロップなどはすべて同チャンネル運営者によるもので、ParsTodayは一切手をつけていません。
動画は24日に公開され、タイトルは「2023年11月22日、ガザ周辺地域の兵士慰問」となっています。その前日には、報道機関向けに写真を提供するgetty imagesが、イスラエル軍のガザ侵攻部隊を激励する日本人の集団を写した画像を複数公開し、X上では幕屋信者ではないかとする指摘が上がっていました。
小久保氏の動画では、同氏が率いる幕屋信者と思われる一行が、ガザ周辺に展開するイスラエル軍の前線部隊や、10月7日のハマスによる「アクサーの嵐」作戦の攻撃を受けたとされるシオニスト集落などを訪れ、行く先々で「慰問」と称して兵士らと歌ったり踊ったりする様子が映っています。
特に、ガザ侵攻を行う部隊への訪問では、信者一行が砲弾に祈りのメッセージを書き込んだり、戦車や弾薬の撮影を許可されるなど、幕屋とシオニスト政権・軍の距離の近さがうかがえます。
また、X上ではイスラエルの大学に在籍中の日本人留学生を名乗るJohnnyというアカウント(@m08154246)が、24日付の投稿で動画に出てくるものと同じ場所の画像を掲載し、「ガザ地区包囲地域を視察してきました」と記しています。画像を確認すると、砲弾に被せられたカバーの位置が全く同一であることや、信者一行を案内していた現地の男性が動画と同じ服装で写っていることから、幕屋信者の一行の中にいたものと思われます。
イスラエル軍が幕屋以外の外国人に対しても撮影を許可しているのかどうかはわかりませんが、信者によるこうしたSNS上での発信を見込んで許可した可能性は十分にあります。もっとも、キリストの幕屋は長年にわたってイスラエルで活動しており、「マクヤ」としてその認知度はかなり高いと言われています。
シオニスト政権側は幕屋信者による発信を期待し、信者側はそれを養分に自らが信じるものの正しさを確かめ合う。大量虐殺のすぐそばで歌い踊る姿からは、両者の依存関係が伝わってきます。