イラン石油相「OPECプラス各国はうまく協調」
イランのオウジー石油相は、OPECプラスが日量200万バレルの減産を決定したことについて、イラン、サウジアラビア、クウェート、イラク、ロシアといったOPECプラスのメンバー各国間で、減産をめぐってよい協調が生まれていると述べました。
OPECプラスは、OPEC・石油輸出国機構の加盟国と非加盟の産油国で構成され、国際石油市場において重要な役割を果たしています。
OPEC非加盟でOPECプラスのメンバーとなっている産油国には、ロシア、メキシコ、アゼルバイジャン、バーレーン、スーダン、南スーダン、マレーシア、カザフスタン、ブルネイ、オマーンがあります。
一方、本来のOPEC加盟国は、アルジェリア、イラン、イラク、クウェート、リビア、ナイジェリア、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エクアドル、アンゴラ、ベネズエラ、コンゴです。
イルナー通信によりますと、イランのオウジー石油相は5日水曜、政府閣議の傍らで記者団の取材に応じ、世界市場における石油価格について、「OPECプラスの決定により、今年末まで日量200万バレルの減産を行い、石油価格のバランス化をはかることになった」と述べました。
その上で、「ここ数週間、OPECプラスの技術委員会で各国間の協議が行われ、いずれの国も石油価格の下落を防ぐため、今年末までさらに日量165万バレルの減産を行うことに合意し、石油相会合で最終的に可決される予定だ」と明かしました。
オウジー氏は、イランがOPECプラスの中でも積極的なメンバーだとして、OPECプラス技術委員会による減産決定で、世界市場における石油価格は8〜10%上昇したと述べました。
そして、「アメリカはOPECプラスに圧力をかけ増産を迫ったが、いずれのメンバー国も同意せず、イランも減産すべきとの立場を示し、今回の技術委員会での決定に至った」としました。