12月 24, 2023 15:54 Asia/Tokyo

イランのライ―スィー大統領が、テヘランで開催されたパレスチナをめぐる国際会議で、「米国は、ガザの人々の強制移住を実施事項に据えている」と述べました。

パレスチナをめぐる国際会議は23日土曜、50カ国以上から政府高官、著名な政治・宗教関係者、指揮者、メディア関係者が参加し、テヘランで開催されました。

イルナー通信によりますと、ライ―スィー大統領はこの会議において、「パレスチナ問題は、人類にとって軸となる問題である。覇権体制は、圧政によってパレスチナの人々の権利をないがしろにし、法律や人道を顧みることはない」と述べました。

続けて、「米国とシオニスト政権イスラエルは、国際法廷において人道に対する罪で裁かれるべきである。占領行為に対峙する方法としてまず第一にくるのは、占領者を追い出すことである。そして、第二段階として占領者を罰し、第三段階として彼らに賠償をさせる。あらゆる法的基準において占領行為に対処できるのは、この方法だ」と強調しました。

その上で、「国際機関や人権擁護を主張する団体がパレスチナ問題に関し何もできていないのは、遺憾なことである。国連安全保障理事会も(ガザへの攻撃開始後の)80日間、何もできず手をこまねいている」と説明しました。

また、「米国は、(エジプト・シナイ半島をめぐる1978年の)キャンプ・デービッド合意や、(1993年の)オスロ合意を、(シオニスト政権イスラエルの攻撃停止・撤退で)平和が確立されると主張しながら締結させた。しかしシオニスト政権は、その後も400以上の国際的な決議や声明を打ちやり、いかなる合意や約束も忠実に守ることはなかった」と指摘しました。

そして、「シオニスト政権イスラエルが圧政下のパレスチナの人々へ行う攻撃を早急に停止させることが、重要な問題である」と強調しながら、ガザの封鎖を解除させ、パレスチナの人々を支援すべく国境を開放させるよう求めました。

 

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

 

この会議では、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相も、「シオニスト政権が行う犯罪の停止を最も阻んでいるのは、米国とその同盟国である」と述べました。

 


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