イランとユーラシア経済連合の接近が過去最大級に
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イランとユーラシア経済連合の接近が過去最大級に
イラン貿易振興機構(ITPO)のデフナヴィー長官は、「ユーラシア経済連合(EAEU)の加盟国はイランが輸出関連見本市を開催することを歓迎している」と語りました。
【ParsTodayイラン】デフナヴィー長官は、イランが開催するユーラシア国際見本市におけるイラン企業の存在感の強さについて、「このイベントでは、ユーラシア諸国への輸出を目指すイラン製造業者の能力が披露されるほか、EAEU加盟国の企業も出展する予定だ」と述べました。また、「イランは政治面でもEAEU加盟国と良好な関係を築いており、経済的観点からはこれらの国々と自由貿易協定を締結したことに加え、この組織におけるオブザーバー会員資格も認められた」としました。
同長官によれば、イランとEAEUの間の自由貿易協定は今後2カ月以内に締結・発効する予定であり、この協定の枠組みの中で今後双方に多くの機会が創出されるとみられています。
ユーラシア国際見本市は今月21日から24日までテヘランで開催され、EAEU加盟国も出展する意向を表明しています。
EAEUはベラルーシ、カザフスタン、ロシア、キルギス、アルメニアで構成される政府間経済連合であり、イランはこの組織のオブザーバー加盟国となっています。2023年1月19日には、イランとEAEUは自由貿易協定に署名しました。
イラン、EAEU加盟国への関税を87%撤廃
イランのアターバク商鉱工業大臣は「EAEU加盟国の総人口は2億4000万人にも及ぶ。その中にはイランの貿易相手国も含まれており、イランはそれらの国に対する関税の87%を撤廃している」と述べました。また、「EAEU貿易協定は、商業関係者と輸出入業者の間の銀行間取引を円滑化するものだ」としました。
EAEU加盟国間の共同投資の拡大
在イラン・ロシア輸出開発センターのホスロー・ハサンベイギー代表は、イランとEAEU間の自由貿易協定の実施がロシアとイランの貿易交流の拡大にとって強力な促進要因となるとの見方を示し、「この協定により、幅広い品目に対する関税障壁が撤廃され、両国の市場での競争力が高まる。非友好国からの輸入品を二国間貿易による供給に置き換えるプロセスを構築できる。さらに、イラン・EAEU自由貿易協定は共同投資の発展にとって好ましい条件を作り出すだろう」と語りました。