IRIB総裁:「シオニストによるイラン国営放送本局ビル攻撃は事実の報道に対する侵略」
-
IRIBイラン・イスラム共和国国営放送のジェベリー総裁
IRIBイラン・イスラム共和国国営放送のジェベリー総裁が「当放送局への攻撃は事実の報道に対する明白な侵略であり、人権と国際安全保障に対する重大な侵害の続行である。この攻撃では、戦争と言論の自由の法律に関する法的境界が意図的に無視された」と語りました。
【ParsTodayイラン】IRIB通信によりますと、ペイマーン・ジェベリー総裁は27日金曜、外国メディアの記者らとともに、今月16日午後にシオニスト政権イスラエルの軍事攻撃を受けた、テヘラン中心部ジャーメジャム地区にあるIRIB本局敷地内本部ビルを視察し、自由なメディアに対する攻撃と報道関係者への抑圧の声を伝える場に国際メディアが参加したことに感謝の意を表しました。
ジェベリー総裁はイラン国営メディアの長として、自由な国際メディアの記者らを歓迎するとともに、「世界のメディアの諸氏がこのような痛ましい光景を目の当たりにしていることは心苦しいが、人権と表現の自由の権利の侵害の一例であるこの犯罪事実を世界に伝えてくれることに謝意を表する」と語っています。
また「IRIBは世界のメディアでも長い歴史を有することで知られており、イランのテレビ局やニュースネットワークはメディア分野で重要な地位を占めてきた。しかし、今回の攻撃は、すべてのメディアが自由に表現できる真実、すなわち自国で起きている出来事を報道するメディアに対する攻撃の一例であり、我々もただ事実を報道したに過ぎない」と述べました。
さらに「今日、我々は殉教した300人のパレスチナ人ジャーナリストや国際ジャーナリストについて繰り返し報じられ、自由なメディアに関する国際議定書の違反が繰り返し非難されている場所に足を踏み入れている」としています。
そして「こうした光景はどの国でも見られないだろう。なぜなら、世界のどの戦争でも、報道機関やジャーナリストが公然と攻撃されることはないからである。ジャーナリストは救助活動家と同様に免責特権を有しており、彼らを攻撃することは国際法と人権に反する」とコメントしました。
加えて、今回イスラエルに攻撃され甚大な損傷を受けた、ガラス張りの建物として知られるIRIB本部ビルのスタジオに言及し、「現在では灰とがれきの山と化しているこの場所は、かつてはニューススタジオだった。まさにここで、当放送局の女性キャスター、サハル・エマーミー氏とその同僚らが生放送のニュース制作に従事し、数百万人もの人々がその生放送を視聴中にイスラエル軍の攻撃を受けた」と語っています。
続けて「このニューススタジオには生放送中に3発のミサイルが着弾し、スタジオは破壊され、勇敢なる女性キャスターの文言は途中で中断された。この光景は数百万人もの人々の目に触れ、世界は情報と真実の自由な流通が侵害され、猥褻行為の境界線が侵される現場を目の当たりにした」と述べています。
ジェベリー総裁は最後に「我々はこの攻撃を非難するとともに、国際法に基づいて追及する意向である」と結びました。