米国人アナリスト:「ソレイマーニー司令官の暗殺は米外交の国際的な信頼性に疑問を呈示」
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イラン・イスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ガーセム・ソレイマーニー司令官
西アジア問題を専門とするアメリカ人アナリストのジョルジオ・カフィエロ(Giorgio Cafiero)氏が、「IRGCイランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊司令官だったガーセム・ソレイマーニー中将の暗殺は、西アジア地域の不安定化を招いた一方的な行動だ」との見解を示しました。
ソレイマーニー司令官は2020年1月3日、イラク当局の公式招待で同国を訪問中、イラク民兵組織ハシャド・アルシャビ)のアブーマハディ・アルムハンディス副司令官および、その同行者ら8人とともに、イラク首都バグダッド空港付近でアメリカのテロ侵略軍による空爆で殉教しました。
米ジョージタウン大学講師を務めるジョルジオ・カフィエロ氏はイルナー通信のインタビューで、「ソレイマーニー将軍は、イラン国内および地域の一部においてテロ組織ISISに対抗する愛国的な擁護者として知られており、同将軍のが抹殺されたことによってイラン・アメリカ間の建設的な対話の余地が狭まった」と語っています。
【ParsTodayイラン国際】カフィエロ氏はまた「米国によるイランの核施設への攻撃や、シオニスト政権イスラエル政権による対イラン戦争への支持は、核拡散に対する真の懸念によるものではなく、拡張主義的な動機とイランの弱体化を狙ったものだ」と述べました。
さらに「イスラエルの思惑は、イランをレバノンやシリアのように支配された弱体国家へと転じさせることであり、2026年に戦争を再開しようとする試みがまだ続いている」とコメントしています。
加えて「このような一方的かつ破壊的な行動は、国際舞台における責任ある主体としてのアメリカの評判を傷つけ、世界の安全保障を毀損するものだ」と強調しました。
続けて「西アジアに長期的な安定を確立する唯一の方法は、各国の国家主権、国際法の尊重、そしてイランと米国を含むすべての関係国間の誠意に基づく外交である」と述べています。
そして最後に「軍事基地へのミサイル攻撃を含む米国とイスラエルの行動に対するイランの反撃は、国家主権の防衛及び、あらゆる侵略への抵抗というイランの覚悟を示すものである」と結びました。

