イラン中央銀行総裁、「IMFの中立性が損なわれると、その修復は困難」
イラン中央銀行のヘンマティー総裁は、MENA(西アジア北アフリカ)地域の財務相・中央銀行総裁会議の席上で、「国際通貨基金の中立性が損なわれると、その修復は困難になるだろう」と強調しました。
イルナー通信によりますと、イラン中央銀行のヘンマティー総裁は、22日水曜午後、テレビ会議で行われたMENA地域の財務相・中央銀行総裁会議の席上で、IMF国際通貨基金のゲオルギエバ専務理事と会談し、新型コロナウイルスの影響を受けた国々の財政確保のためにIMFが講じた措置について謝意を表明しました。
ヘンマティー総裁は、イランはMENA地域で最もダメージを受けた国の一つであると述べ、「イラン国民は、IMFがイランの要請への回答において、政治的算段に重きを置かず、彼らの側にいることを期待している」と語りました。
そして、IMFが非政治的で独立した国際組織の一つであることを強調し、「IMFの専務理事に対し、イランのRFI(ラピッド・ファイナンシング・インストルメント)制度による緊急融資の要請が直ちに理事会にかけられ、理事会がそれについて決定を下す許可を出すよう要請する」と強調しました。
さらに、RFIからの融資金は、イランが医薬品や医療機器を購入する資金として使用されるとしています。
ヘンマティー総裁は最後に、ゲオルギエバ専務理事に向け、新型コロナウイルスは世界的な危機であり、これほど世界的な協力を強く必要とすることはこれまでになかった。すべての国が安全ではない限り、この危機を免れる安全な国などない」と強調しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj