7月 17, 2022 16:20 Asia/Tokyo
  • 決壊した宮城県大崎市・古川の名蓋川
    決壊した宮城県大崎市・古川の名蓋川

低気圧や前線の影響で、東日本から北日本の広い範囲で引き続き大気の状態が不安定になっていて、すでに多くの地域で甚大な被害が出ています。

日本の報道各社によりますと、北日本や東日本では、これから今夜遅くにかけて雨が強まるおそれがあり、土砂災害や川の増水に警戒が必要です。

17日日曜は、低気圧や上空の寒気の影響で東日本と北日本で大気の状態が非常に不安定になるとみられています。

このため、気象庁は大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫への警戒を呼びかけているほか落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だとしています。

気象庁によりますと、前線上の低気圧が紀伊半島付近にあり、能登半島の近くでも別の低気圧が発生し、ともに東寄りに進んでいます。さらに、低気圧や前線に流れ込む暖湿気や、上空約6000メートルにある寒気の影響で、東日本と北日本では雷を伴い激しい雨が降る所があるということです。

これまでの大雨で、すでに土砂災害などの被害が出ています。

宮城県大崎市・古川では1時間の雨量が74.0ミリと、観測史上最大の非常に激しい雨となり、同市古川の矢目地区では、ここを流れる名蓋川が大雨で決壊して地区に川の水が流れ込みました。

これにより、河川の氾濫や道路の冠水、のり面の崩落などの被害が相次いだほか、多数の水田や住宅が浸水し、同市古川の中心市街地も内水氾濫で冠水し、世界農業遺産「大崎耕土」が一面濁流に飲まれました。

最高度の警戒レベル5に相当する避難情報「緊急安全確保」が県内で初めて発令された大崎市と松島町では、開設された避難所に住民が身を寄せたほか、県は16日土曜正午、災害対策本部を設置しました。

また中日本高速道路によりますと、静岡市の新東名高速道路で16日土曜夜、新静岡インターチェンジ-新清水ジャンクションの上り線に土砂が流入し通行止めとなりました。

さらに、中国地方も大気の状態が不安定で、激しい雨に見舞われ、気象庁は岡山県と島根県に、記録的短時間大雨情報を発表しました。和歌山県では何度も落雷が確認されています。岡山県や鳥取県などでは横殴りの雨に混じって、大粒の雹が降りました。

なお、18日月曜午前6時までの24時間予想雨量は多い所で、北海道120ミリ、関東甲信100ミリ、北陸、東北80ミリ、東海60ミリにも達すると見られています。

 


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