米国、琉球諸島を対中防衛線にする画策

1月 17, 2023 20:17 Asia/Tokyo

アメリカが、琉球諸島の中国に対する防衛線にしようとしています。

ロシア・スプートニク通信によりますと、琉球諸島に巨大な防衛線を作るという米軍の新計画は「フォース・デザイン2030」と称するものです。

この計画には、九州から沖縄を経て台湾に至る琉球諸島沖を監視する米海兵隊を沿岸警備連隊に改編することが含まれています。

米国の軍事専門メディア「19FortyFive」は、「米海兵隊は、米空・海軍、自衛隊と協力して、中国が島嶼部へアクセスするのを阻止し、日本の主権を守るとともに、中国の軍艦や商船が通る島々の間の海峡を封鎖しようとする可能性もある」と指摘しています。

中国はその地理的領域でどのように活動するのが最善であるのか、自国の潜水・水上艦隊、軍用機、沿岸砲兵の行動をどう調整していくのかということを理解しています。

しかし、同メディアによりますと、「不沈空母」と化す琉球諸島の沿岸に中国が上陸するのを阻止するために必要な火力支援は、日米で十分可能であり、軍事計画「フォース・デザイン2030」は有効だとされています。

「19FortyFive」の軍事専門家の間では、日中間の紛争が起こった場合、中国軍の主要な作戦基地は、米国が同盟国の日本を助けるために作った「海の壁」に囲まれることになると考えられています。

スプートニク通信は以前、米国だけでなく他のNATO北大西洋条約機構も、南シナ海を含むアジア太平洋地域であらゆる手段で軍事駐留を強化している、と報じました。

琉球諸島は南北に細長く、東シナ海を囲むように位置しており、同諸島の最南端の島の目の前には台湾があることから、中国と日本を隔てる自然の境界線を形成しています。

このことから、同諸島に米海軍と海兵隊を新設・増強することは、中国からの侵略の可能性に対応するための戦略的に重要な一歩になると見られています。

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