6月 08, 2023 19:02 Asia/Tokyo

東京電力・福島第一原発から排出される処理水の海洋放出について、中国の原子力行政のトップが批判しました。

処理水の海洋放出について、日本政府は安全性を強調していますが、近隣諸国や一部の専門家からは、処理水でも危険物質は残ると主張しています。

韓国は先月23日、処理水放出についての見解をまとめるため、専門家ら30名からなる視察団を福島第一原発に派遣しました。

韓国では首都ソウルなどで、処理水の海洋放出に反対する市民らがデモを行っています。

IRIB通信によりますと、中国の原子力行政を担う国家原子能機構のトップである張克儉氏は、福島第一原発の処理水放出について、「これは日本の国内問題ではなく、世界全体の環境・公衆衛生に負の影響を与える」と述べました。

張氏はその上で、「他国や日本国民自身からの正当な懸念の声に対して、日本政府は納得のいく回答をしておらず、近隣諸国にも何ら相談しなかった」と批判しました。

日本政府および東京電力は、今夏中の海洋放出を目指しており、5日には放出に使用する海底トンネルに海水が注入され、処理水放出の準備が事実上整いました。

張氏は日本政府に対し、国際社会の懸念に耳を傾け、約束を果たし、透明性のある方法で処理水を浄化するよう求めました。

また、在ウィーン国際機関中国代表も日本政府の決定を「身勝手」と批判し、処理水放出により近隣諸国に汚染が広がるとしました。

 


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