7月 16, 2023 16:25 Asia/Tokyo

去年8月、大阪府堺市で妻子2人を殺害したとして大阪府警に国際手配されていたブラジル国籍の夫が、現地警察に逮捕されました。

日本の報道各社によりますと、 2022年、大阪・堺市で母親と3歳の娘が殺害された事件で、事件後、海外に逃亡していたブラジル人の夫が、潜伏先のブラジルで逮捕されました。

これについてブラジルの連邦警察は14日金曜、「娘と妻を殺害した容疑でブラジル人の男をサンパウロで逮捕した」と発表しました。 

連邦警察によりますと、逮捕されたのはブラジル国籍のバルボサ・アンデルソン・ロブソン容疑者(34)容疑者で、近く出身地のブラジル・パラナ州に移送され、今後ブラジル国内で司法手続きが進む見通しです。

  日本とブラジルの間では犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、大阪府警はブラジルの法律で処罰する「代理処罰」も視野に、地元警察に捜査協力を求めていました。

去年8月、大阪府堺市の集合住宅で荒牧愛美さん(当時29)と長女のリリィちゃん(当時3)が刃物のようなもので刺され、死亡しているのが見つかりました。

これを受け、大阪府警は事件直後にブラジルに帰国した荒牧さんの夫のバルボサ容疑者を、殺人容疑で国際手配していました。 

海外に逃亡した容疑者を日本で裁くには「犯罪人引渡条約」の締結が必要ですが、日本はブラジルを含む大半の国とこの条約を結んでいません。

今回の件についても、外交交渉で日本への引き渡しを求めることも可能であるものの、ブラジルの自国民保護の観点から難航する可能性が高いとみられています。

 


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