9月 20, 2023 16:14 Asia/Tokyo

米ニューヨークを訪問している岸田首相が、国連総会での一般討論演説に臨み、核軍縮への決意などを訴えました。

日本の報道各社によりますと、岸田首相は日本時間の20日水曜午前、ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会で一般討論演説に臨みました。

またこの中で、「世界は気候変動、感染症、法の支配への挑戦など、複雑で複合的な課題に直面している。国際社会が分断されていては、これらの課題に対応できない」と述べました。

また、ウクライナ戦争を受け、改めて法の支配の重要性や、国連の安保理改革の必要性も訴えましたが、一方で福島第一原発の処理水の海洋放出については触れませんでした。

そして、「世界は大きく変わっている。現在の世界を反映した安保理が必要で、常任・非常任理事国双方の拡大が必要だ。具体的な行動に移る機会が今だ」と述べ、安保理の理事国の拡大を含めた国連改革への行動を呼びかけました。

一方で、北朝鮮による拉致問題の解決に向けて、キム・ジョンウン(金正恩)総書記との首脳会談を実現するため、引き続き、自身直轄のハイレベル協議を働きかけていく考えを重ねて示しました。

岸田首相は、国際社会が体制や価値観の違いを乗り越えて「人間の尊厳」を守るべきだと繰り返し訴えましたが、この言葉がどこまで説得力を持つかはまだ見通せません。

 


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