日本の大学生の自殺率が高い問題
日本の厚生労働省の研究者により、日本の大学生およそ73万6千人のうち、987人が自殺したということがわかっています。
サイエンスダイレクトによりますと、日本では毎年2万人以上が自殺していますが、その多くは大学生だということです。
データによりますと、その中で医学、心理学、精神医学、衛生学全般を学んでいる学生の割合が高いということです。
専門家は、1996年からこれまで、自殺は大学生の最も大きな死因だと語っています。
1985年から2005年まで、研究者は73万5496人の学生を調査対象としており、2005年に、このなかで987人の学生が自殺しました。
日本はG7先進7カ国の中で、最も自殺率が高い国となっています。
統計によりますと、2014年、日本では1日平均で70人が自殺しており、その多くが男性だということです。
また、他のデータでも、20歳から44歳の男性の最大の死因は自殺だとされています。
さらに、研究者は、大学生の自殺は仕事のなさや学業上の問題が理由だとしています。
日本の厚生労働省の報告によりますと、日本人の4人に1人が自殺を考えたことがあり、この中では女性の割合が高いものの、実際に自殺を遂げたのは男性が多くなっています。
研究者は、大学受験や就職活動も自殺の要因だとしており、この中で失敗することは、経済的な生活が送れなくなるとみなされていると語っています。
また、引きこもり等の社会における断絶も、自殺の要因とみなされています。
厚生労働省の研究者は、日本の自殺者の数は減少しているものの、学生の自殺率については変化はないと強調しています。
日本の出生率の低下と、日本社会の高齢化は、若者の自殺率の高さとともに、日本の懸念のひとつとされています。
また、生活水準に対する不満や、家族の要求をかなえられないことでも、強い失望感を招き、最終的に自殺という行動に行き着くようになります。
これは、決済の時期に当たる年度末における自殺率の高さが証拠となっています。
いくつかの調査では、この45年間で、自殺率は60%増加しているということが示されています。