1月 17, 2022 16:49 Asia/Tokyo

南太平洋トンガ沖の海底火山噴火の影響とみられる津波で、16日日曜未明から高知県・室戸沖で漁船が転覆しました。

高知地方気象台によりますと、室戸市室戸岬で日本時間の同日午前0時15分に80センチ、土佐清水市土佐清水で午前0時23分に90センチ、高知市でも午前1時57分に30センチの津波が観測されています。

第5管区海上保安本部などの発表では、同県の6市町で小型船の被害が計22隻確認されました。

特に室戸市の佐喜浜港では、5隻の船が転覆、3隻が沈没するなどして計8隻が被害を受けたほか、四万十町興津の小室おむろ漁港でも4隻が転覆し、船体から油が流出する事態となっています。

地元の漁師らの話では、市内の佐喜浜漁港では係留されていた約40隻の船のうち、漁船10隻ほどが沈没や転覆をし、流されて行方が分からなくなったものもあるということです。

また16日午前0時半ごろから、船のぶつかる音が漁港内で響き、午前5時過ぎまで、5~10分の周期で潮位が上下し、3隻ほどの漁船が港内を漂流していたとされています。

佐喜浜小型船主組合の窪上宮信組合長(58)は「まずは沈没した漁船の引き揚げが必要だが、どの船がどこに沈んだかも分からない。初めての経験で漁業を再開するめども立たない」と語りました。

 


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