1月 01, 2023 17:26 Asia/Tokyo
  • サウジアラビアのムハンマド皇太子
    サウジアラビアのムハンマド皇太子

米紙ロサンゼルスタイムズは、サウジアラビアのムハンマド皇太子が行う権威主義的政策による弾圧の激化を強調し、同国に「怒りの勢力」が出現して結果的にサウード王家が滅びると警告しました。

ファールス通信によりますと、ロサンゼルスタイムズは、ムハンマド皇太子の権威主義的政策とサウジアラビアでの弾圧激化を強調したうえで、同国に「怒りの勢力」が出現し、その結果サウード政権が崩壊すると警告しています。

嗜虐を好む性癖・サディズムには、3つの特徴があると言われています。それらは、1.他者を自分自身に依存させる 2.他者の搾取や物理的排除、およびその財産の略奪  3. 他者を苛み、辱め、恥入らせる ことだとされています。 これらの 3 つの特徴は、ムハンマド皇太子の指揮下にある、反対派を弾圧することしか知らない独裁的なサウジ現政権に見られるものです。

しかし、専制と弾圧によって生み出されるの「恐怖」のみではなく、時にはそこから「怒り」が生まれることもあります。

ロサンゼルスタイムズは、ムハンマド皇太子の非情で弾圧的な政策によるサウジアラビアでの「怒りの勢力」出現に関する調査において、それが専制政治や弾圧に基づいている一方、汚職の蔓延や崩壊につながってもいると警告しました。

そして、「ムハンマド皇太子が追求する弾圧的なアプローチは、サウジ社会にとって危険で懸念すべきものである。それは、制御不能な怒りの勢力の出現の危険につながるからだ」と続けました。

同紙は、サウジ国民がムハンマド皇太子の政策に不満を持っており、同皇太子が派手な娯楽プロジェクトに多額の金額を費やす一方で、サウジの緊急かつ必要なインフラ問題を無視している、としています。

同紙はまた、「ムハンマド皇太子は、サウード王室が統治方法として採用している諮問評議会制度の持つ役割を意図的に廃して、反対派弾圧のために残忍な手段に訴えている」と強調しました。

ロサンゼルスタイムズはまた、「サウジにおける社会変革のプロセスは、政治的弾圧およびムハンマド皇太子という1人の人物への権力集中を伴っている」と警告しました。

なお、タスニーム通信もロサンゼルスタイムズの報道として、「ムハンマド皇太子は自らの政策に反対する者の制限や排除のために、故意に極端な措置を取っている。その実例として2018年10月に起きた、サウジの手の者たちによる、在米サウジ人ジャーナリストのジャマール・カショギ氏の在トルコ・イスタンブールのサウジ領事館内での殺害事件が挙げられる」と伝えています。

 


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