占領地で再び警報サイレンが作動;イエメンがシオニストの犯罪に報復し新たにミサイル攻撃
(last modified Sat, 10 May 2025 09:32:31 GMT )
May 10, 2025 18:32 Asia/Tokyo
  • 占領地で再び警報サイレンが作動;イエメンが新たにミサイル攻撃、シオニストの犯罪に報復
    占領地で再び警報サイレンが作動;イエメンが新たにミサイル攻撃、シオニストの犯罪に報復

イエメン軍が弾道ミサイルを発射し、シオニスト政権イスラエルの度肝を抜く形で、同政権の占領地にあるベン・グリオン国際空港と主要都市テルアビブを無人機で攻撃しました。

【ParsToday西アジア】イエメン軍は9日金曜、前例のない作戦を履行し、テルアビブ近郊のベン・グリオン国際空港を弾道ミサイルで、またテルアビブにある重要な標的を無人機「ヤファ」で攻撃しました。これに関して、イエメン武装軍のヤフヤー・サリーウ報道官は声明を発表し、この攻撃がガザにおけるイスラエルの犯罪への報復として、またパレスチナの抵抗勢力への支援を目的に実行されたことを明らかにしています。同報道官の話では、イエメンの弾道ミサイルは正確に目標に命中し、THAAD弾道弾迎撃ミサイル・システムを含むイスラエル政権の防衛システムはこのミサイルを迎撃できなかったということです。

イスラエル占領地から2000キロ離れたイエメン領から行われたこの攻撃により、ベン・グリオン空港は約1時間閉鎖され、テルアビブおよび占領地内の200か所以上で警報サイレンが鳴りました。シオニスト系メディアは「テルアビブで数百万人がシェルターに避難し、混乱が生じている」と報じています。一方でイエメンの情報筋は、恐ろしい大規模な爆発が長距離ミサイルの発射によるものであることを確認しており、現在イスラエル政権が攻撃の規模を調査中です。

イエメン政府は、自国の武装軍による攻撃が続く中、に対する空路および海路による対イスラエル禁輸措置の継続を強調するとともに、各航空会社に対しイスラエル占領地への飛行・乗り入れを停止するよう警告しました。ちなみに、今回の攻撃を受けて、独ルフトハンザ航空はテルアビブ行きの便を今月18日まで運休・欠航としています。

同時に、数十万人のイエメン首都サヌアにあるサバイン広場で市民らによる百万人規模のデモが行われ、米国の対イエメン攻撃停止を「神の勝利」だとしました。これらの人々はまた、ガザ支援を叫ぶとともに、シオニスト政権を敗北させると脅迫しています。このデモはオマーンの仲介によるイエメンと米国の停戦後に行われましたが、イエメン当局はこの合意に対イスラエル作戦は含まれていないことを強調しています。

一方、イスラエルの安全保障分野を専門とするジャーナリスト、ヒラル・ビトン・ローゼン(Hallel Biton Rosen)氏は、THAADシステムの故障は過去1週間で2度目であることを明らかにしました。この問題により、イスラエル当局内ではイエメンの攻撃に対する防衛面の弱点をめぐり懸念が高まっています。リーベルマン元イスラエル戦争相も現状を「信じられない」ものだとし、「戦争から1年7カ月が経過したが、毎日数百万人ものシオニストがシェルターに逃げ込んでいる」と述べました。

また、イスラエル野党指導者のヤイール・ラピド氏もイエメンのインフラへの即時攻撃を呼びかけるとともに、ネタニヤフ・イスラエル現政権を「逃げ腰と先延ばし」だとして非難しました。

加えて、イスラエル人ジャーナリストのドロン・カドシュ(Doron Kadosh)氏も、米国・イエメン間の最近の停戦に言及し、今回の攻撃を「イスラエルが孤立した」結果だとし、「発射されるミサイルはいずれもイスラエル側の問題だ」との見方を示しています。

 


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