公の前に姿を見せないサウジ皇太子に関する様々な憶測が飛び交う
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ムハンマド・ビン・サルマン皇太子
サウジアラビア・リヤドの王宮での銃撃事件以来、同国のムハンマド・ビン・サルマン皇太子がメディアや公の前に姿を見せなくなっていることから、同国民の間で皇太子の消息に関する様々な憶測が飛び交っています。
ファールス通信によりますと、先月21日夜、リヤドにあるサウジアラビアの王宮近辺で発生した銃撃事件以来、ムハンマド皇太子が公の場に姿を見せなくなっています。
この銃撃事件以来一部のメディアは、サウジアラビアの王子たちの一部がクーデターを起こし、ムハンマド皇太子の暗殺を計画している可能性があると報じました。
リヤド警察は、事件発生後、王宮の周辺で銃撃があった事を認めるとともに、宮殿の敷地内を無許可で飛んでいた娯楽用の小型無人機ドローンを警察が打ち落とした、と発表しました。
しかし、SNS上に公開されたこの事件当時の映像からは、警察のこの主張を裏付ける要素は見られません。
サウジ王家内部の極秘情報をツイッター上で公表する活動家も、当時の銃撃事件に関するサウジアラビア政府の表明を否定し、情報筋の話として、この銃撃の標的はムハンマド皇太子自身であり、この衝突で皇太子側と襲撃者側から7名が死亡した」と表明しています。
この事件以来、ムハンマド皇太子はメディアの前にほとんど姿を見せておらず、同皇太子の消息はその後明らかになっていません。
ムハンマド皇太子は、最近のポンペオ・アメリカ国務長官のサウジアラビア訪問の際にも、メディアの前に姿を見せていません。
テヘラン発行の新聞ケイハーンは、この問題について、「ある情報機関は、機密報告において、先月21日の事件でムハンマド皇太子は少なくとも2発の銃弾を受け、死亡している可能性もあるとしている」と報じました。
ケイハーン紙はまた、ムハンマド皇太子が姿を見せていないことが異常であり、この事件の真実を隠すための流れが行われていることを示す多くの証拠が存在するとしています。