シリアー国際テロ戦争開始後の10年
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シリアの現体制と複数のテロ組織との戦争が開始されてから、10年が経過します。ここで重要な問題は、なぜこの戦争が始まったのか、そしてそれから10年後どのような結果がもたらされたのか、ということです。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
3月 20, 2021 00:18 Asia/Tokyo
  • シリアー国際テロ戦争開始後の10年
    シリアー国際テロ戦争開始後の10年

シリアの現体制と複数のテロ組織との戦争が開始されてから、10年が経過します。ここで重要な問題は、なぜこの戦争が始まったのか、そしてそれから10年後どのような結果がもたらされたのか、ということです。

シリアは2011年3月、残りのアラブ諸国と同様に国民による多数の抗議行動に巻き込まれました。しかし、シリアの情勢変化の明白な違いは、それが極めて急速に国際的な危機と化したということです。

シリアー国際テロ戦争開始後の10年

 

シリアは、地域における抵抗の枢軸に近い国の1つです。このため、同国の情勢変化の内部からの西アジアにおける和解のプロセスに沿った軍隊の編成と体制の変更は、シリアの発展の中で議題にされていました。この目的達成に向け、シリア国内での抗議行動は、アラブ枢軸/ヘブライ・シオニスト政権イスラエル枢軸/西側枢軸/トルコ枢軸が支援するそれぞれのテロ組織に対する戦争へと変化しています。実際に、目的は、チュニジア、エジプト、リビア、イエメンの4人の独裁者の没落に伴い、抵抗の枢軸に有利となるよう、この地域の勢力均衡が変化しないようにすることにありました。

シリアでの内政や抗議行動の開始から10年が経過したものの、同国の体制はこれまでどおり存続しています。シリアの国土の90%以上は、80カ国以上のメンバーで結成された複数のテロ組織の占領から解放されています。近年の米国とトルコの動き、そしてこの2カ国による一部のテロ組織への支援、シリアのエネルギー資源の密輸は、シリアに危機をもたらすという真の目的を示した形となりました。

こうした中、この国際戦争の最も重要な側面は、有形ともいえる人道面での側面です。シリア危機は本格的な人道的大惨事と化し、10年間で、シリアでは38万人が殺され、数十万人が負傷し、1200万人以上が住む家を失い難民となっています。

赤十字の中近東地域局の関係者の1人、Fabrizio Carboni氏は、「シリア人6人のうち1人は、親が死傷し、またシリア人の半数が家族や友人を失っている。戦争が始まって以来、約1万2,000人の子供たちが死傷している」と語りました。

この悲劇の無形の側面は、犠牲者の家族に降りかかった激しい精神的な痛みです。

この戦争の最大の犠牲者は子どもだと言えます。ドイツ駐在のユニセフ代表を務めるクリスティアン・シュナイダー氏はこれに関して、「約10年間に及んだ暴力の後、シリアの子供たちの状況はかつてないほど悪化している。多くの子供たちは生き残るために就労を余儀なくされている」と語りました。

ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表のテッド・チャイバン氏も、「シリアの子供たちのほぼ90%が人道支援を必要としている。さらに、シリアの紛争は、現代史上最悪の教育的大惨事の1つを引き起こした。同国の約250万人の子供たち、およびその近隣諸国に移民として渡った75万人の学齢期の少年少女たちが現在学校に通えなくなっている」と述べています。

複数の査定によりますと、シリア人の子ども約50万人は慢性的な栄養不良に苦しんでいるということです。

これに加えて、この戦争の影響でシリアでの人々の生活基盤は破壊されてしまいました。市民が営んでいた職業や事業は失われ、インフレや失業、貧困が増大しており、シリアの総人口のおよそ3分の1は、自らの基本的なニーズさえ確保できない事態に陥っています。

シリア赤新月社のハ―レッド・フブーバーティー社長はこの戦争に関して、「恒常的な紛争、不適切な経済状況、難民危機、および新型コロナウイルスの流行はすべて、シリアの人々が苦しんでいることを示している。国民のうち1,300万人以上が少なくとも何らかの支援を必要としており、さらに800万人が基本的なニーズを満たせない状態にある。今やシリア国民には、深刻な食料不安が生じている。約1240万人、つまりシリアの人口の60%は、十分な食料を十分に手に入れることができず、国の総人口の90%以上が貧困ライン以下で生活していると推定される」と語りました。

これはまさしく、複数のテロ組織の参戦および、米国や一部のヨーロッパ諸国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ、シオニスト政権イスラエルの後方支援による戦争の産物に他ならないといえるでしょう。

 

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