9月 18, 2022 15:21 Asia/Tokyo
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CIA米中央情報局の拷問を伴う取調べに関する米上院の報告書が当面は公開されない見通しになりました。

米ワシントン連邦特別地区のハウエル判事は、「CIAの拷問計画に関する米上院の包括的な報告書は、対テロ戦争中は機密のままとする」という命令を出しました。

ハウエル判事はまた、「この文書の一部は、2014年にダイアン・ファインスタイン民主党上院議員によって以前に暴露され、物議を醸しているが、この文書に市民はアクセスする権利はない」と述べています。

また、自らのこの命令に関して、「この報告書には、公開されれば国家安全保障を危険にさらすであろう、CIAの拘留と尋問の方針のほか手順に関する極秘情報が含まれており、その守秘はこの情報の公開による公共の利益よりも重要である」と語りました。

6700 ページにも及ぶ米上院報告書は、2001年9月11日の同時多発テロ事件の後に始まったCIAの秘密拘禁と拷問プログラムを詳述しています。このプログラムは、多数の外国人容疑者が、米国外の「ブラック刑務所」として知られる秘密のCIA拘留施設に連行され、しばしば激しく残忍な尋問を受けた、というものです。

米上院情報委員会委員長であるファインスタイン上院議員は、2014年12月9日、テロ容疑者へのCIAの尋問手法に関する数千ページに及ぶ機密外文書の要約を公開しましたが、この報告書は人権団体から大きく批判されました。この一連の報告書では、被抑留者を拷問のため意図的に窒息させる、長時間眠らせない、性的暴行の脅迫、家族に対する脅迫といった、CIAによる拘留者への一連の拷問方式について述べられています。

 


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