調査会社、「仮想通貨が最速で普及したのは西アジア・北アフリカ」
10月 06, 2022 16:05 Asia/Tokyo
暗号資産(仮想通貨)の普及が、今年6月までの1年間で最も速かった地域は西アジア・北アフリカだったことが判明しました。
ロイター通信が、UAEアラブ首長国連邦ドバイから報じたところによりますと、調査会社チェーンアナリシスは5日水曜、暗号資産(仮想通貨)の普及が今年6月までの1年間で最も速かった地域は西アジア・北アフリカだったとするリポートを公表しました。
西アジア・北アフリカは仮想通貨市場の規模が最小の部類に入りますが、昨年7月から今年6月までの仮想通貨の受取額は5660億ドル相当で前年同期比48%増加しています。
伸びが2番目に大きかったのは中南米の40%で、以下北米(36%)、中央・南アジア・オセアニア(35%)の順となっています。
チェーンアナリシスの「2022年世界暗号資産普及指数」ではトルコが12位、エジプトが14位、モロッコが24位となり、上位30位以内に西アジア・北アフリカ諸国が3カ国ランクインしました。
チェーンアナリシスは、トルコとエジプトでは法定通貨が大幅に下落し、貯蓄の保存手段として仮想通貨の魅力が高まっていると指摘しています。
トルコは、去る6月末までの仮想通貨の受取額が1920億ドル相当と国別でトップでしたが、前年比の伸びは10.5%にとどまっています。
また、国民の多くがUAEへ出稼ぎに出ているエジプトは、外国からの本国送金がGDP国内総生産の約8%を占めており、中央銀行がエジプトとUAEの間で仮想通貨を使った送金手段を構築するプロジェクトを始めているということです。