独ベルリンのホテルで巨大水槽が破裂、魚の大半が死亡
ドイツ・ベルリンのホテルで巨大水槽が破裂して大量の水があふれ、中にいた魚の大半が死亡したほか、2人が負傷しました。
BBCが17日土曜、報じたところによりますと、現地時間の16日金曜午前5時50分ごろ、ベルリンにあるホテルで巨大水槽が破裂し、ホテルや近くの道路に水があふれ、中にいた多数の魚が死んだほか、落ちたガラスで2人が負傷しました。
ホテルの客は外に避難しました。ホテルの外では、水槽破裂の勢いで大破した玄関扉の残骸が道路に散らばっています。
水槽破裂の影響でロビー下の小さい水槽が酸素不足状態になったため、消防当局はそこに入れられていた魚400~500匹の救出にも取り組みました。
ベルリン消防局の報道担当は、「大半の魚は死んだと話した。低い外気温のため、助けるのは困難だった」としました。
その一方で、水たまりになった場所で「数十匹」が生きているのが見つかったため、その魚は他の水族館に移される、と語っています。
ベルリン消防局は、破裂の原因は不明だとしています。
また、周囲に負傷者がいないか救助犬を使って探索したものの、負傷者は見つからなかったということです。
さらに、警察の捜査筋は、何者かによる破壊行為だという証拠はない、との見解を示しました。
ベルリンのフランツィスカ・ギファイ市長は事故現場を視察し、まるで津波のようだと述べました。
さらに、「発生時間が早朝だったことで、人的被害が少なくて済んだ。発生が1時間遅ければ、ホテルのロビーや外の通りには多くの子供を含めて人が大勢いたはずだ」と指摘しています。
ラディソン・ブルー・ホテルに設置された「アクアドーム」は高さ15.85メートルで、100種類以上の魚1500匹が中を泳いでいました。
なお、アクアドームは2003年12年に設置され、世界最大の円筒形水槽としてギネス記録に認定されていました。