トランプ米大統領とアメリカのガザ和平計画に対する英国民の不信感
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イギリス市民らによるパレスチナ支持デモの様子
イギリスの世論が、ドナルド・トランプ米国大統領のガザ和平計画に懐疑的になっています。
英首都ロンドンでの大規模デモに参加した多くの英国民は、ドナルド・トランプ米大統領を「嘘つき、ファシスト、大量虐殺の支持者」と評し、いわゆる「(エジプト東部の町)シャルム・エル・シェイク計画」を、米国とシオニスト政権イスラエルの植民地政策の継続であると見なしました。
【ParsToday国際】トランプ大統領がシャルム・エル・シェイクで20項目のガザ和平案の導入を目的に行った、ショー的な首脳会談は、英国民やアナリストから強い反発を招いています。抗議者らは「非先住民族による政府の樹立とトニー・ブレア元英首相への政権移譲につながるこの計画はパレスチナ市民の願望と完全に矛盾する」と主張しています。
英国民らは最近ロンドンで行われた60万人規模のデモで、パレスチナにおける全ての宗教の共存を可能にする「一国家解決」が受け入れられる場合にのみ真の平和が達成される、と訴えました。デモ参加者の1人によれば「トランプ氏の偽りの和平に騙されてはいけない。彼は占領軍の同盟者であり、和平仲介者ではない」と見なされています。
パレスチナ人弁護士ダイアナ・ブット氏も英紙ガーディアンの記事において「トランプ氏の計画は、100年前に西アジアを西側諸国で分割したサイクス・ピコ協定と同じ植民地主義の論理を再現している」と述べました。
イギリス世論も、トランプ氏を好意的に受け止めていません。多くの抗議参加者はメディアに対し、トランプ氏を「外道に外れた輩、人種差別主義者、嘘つき」だとし、彼の平和主義的主張を信じる者は誰もいないと強調しました。
米国がイスラエルに武器を送り続ける一方で、英国民はロンドンの街頭に集結し、大量虐殺の終結、シオニスト政権指導者の裁判、そしてヨルダン川から地中海に至るパレスチナの完全な解放を要求しています。

