ベルギーのメディアがイランの衛星打ち上げ成功を称賛
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イランが衛星打ち上げに成功
ベルギーに拠点を置くEUのエネルギー・電子産業政策関連のニュースサイト・eeNews Europeが、イランが制裁を受けながらも衛星打ち上げに成功したとして称賛しました。
このニュースメディアは「イラン製の衛星3基が、ロシア極東ボストーチヌイ宇宙センターから宇宙空間に打ち上げられた。今月28日に打ち上げられた衛星は、ザファル2号、パーヤー号、コウサル1.5号の3基で、これらは全て、地球観測と環境データ収集の分野におけるイランの能力開発を目的に設計・製造されたものである」と報じています。
【ParsTodayイラン国際】イラン当局は「軌道への配備プロセスは一切の混乱なしに行われ、システムの初期点検は分離直後に完了した」と発表しました。
打ち上げから数時間後には、3基の衛星すべてからの最初のテレメトリーの信号がイラン地上局に送信されました。イラン情報通信技術大臣は、複数の局で同時にデータが受信されたことに触れ、「この成功は電力、状態制御、通信サブシステムが完全に健全性であることの証である」と評しています。この段階を経て、これらの衛星は軌道における安定化の段階に入り、運用ミッションを開始しました。
今回の衛星打ち上げは、西側諸国による経済的圧力と国際制裁という、イランにとって極めて神経を有する状況下で行われました。イランの衛星打ち上げは、民間宇宙計画の継続および、先端技術分野における国内の可能性の強化という国家単位の意志を反映しています。イラン当局は、このミッションが地球観測計画の枠組み内でのみ、そして学術および民生的な目的のために遂行されることを強調しています。
新しい衛星は、森林や天然資源の監視、農業や作物の状態評価、気候条件の分析、水資源や土壌資源の管理といった分野で使用される環境データの画像化と収集の能力を有しています。これらのデータは、農業生産性の向上、気候リスクの軽減、そして国内市場の安定化に寄与すると考えられます。
ISAイラン宇宙機関長官は、2026年に新たな打ち上げを行う計画があることを明らかにしました。これらのミッションは、イラン製のロケットを使用し、同国南東部チャーバハール及び、北西部サルマースに建設中の宇宙センターから実施されます。イランは年間5~6回の宇宙打ち上げを目標としており、これらの活動を徐々に国内インフラに重点化していく予定です。

