2月 20, 2021 19:27 Asia/Tokyo

米テキサス州で、記録的な大寒波襲来により電気代が20倍近くに跳ね上がり、一般家庭への電気代の請求額が数千ドルに上るという異常事態となっています。

アメリカは日本と同様にセントラルヒーティングの仕組みが無く、エアコンで暖を取る家庭が一般的となっています。

現地テレビのWFAAが報じたところによりますと、テキサス州では電気代が固定制と電気市場の価格に左右される変動性の2種類となっており、今回価格が高騰したのは後者の契約をしている一般の利用者となっています。

今回の事態の背景として、電気価格の急激な高騰が指摘されています。

米各州は最近記録的な寒波に見舞われたことから電気需要が拡大し、テキサス州では電気代の卸売り価格が50ドルから9000ドル(5200円から95万円)まで跳ね上がったということです。

その例として、州内の65平方メートルのマンションに暮らすある男性は、室温を16℃に維持していたところ、ひと月当たりの請求が1000ドル(約10万5600円)に達し、別の家庭ではひと月あたりの電気代が、昨年1年間の電気代総額1200ドル(約12万6000円)に対し、3800ドル(約40万円)にまで達するという、異例の事態となっています。

なお、テキサス州と一部の州では悪天候により大規模停電が発生しているほか、石油化学コンビナートやその他工場の稼働が停止され、さらに​この寒波により全米では50人近くが死亡しています。

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