Pars Today
国際通貨基金(IMF)は、世界における新型コロナウイルス蔓延による経済危機及び原油価格低下が、西アジア・北アフリカに強い影響を与えると発表しました。
IMF国際通貨基金が、「新型コロナウイルスの蔓延とそれに伴う石油価格の暴落を受け、地域経済は好ましくない状況に陥る」との予測を発表したことを受け、ペルシャ湾岸のアラブ諸国の証券取引所の多くでは、株価が暴落しています。
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は26日金曜、新型コロナウイルスによる世界的な経済危機を受け、IMFが有する1兆ドルの総資産が試練を迎える可能性があると述べました。
IMF国際通貨基金が最新報告において、「2020年の世界の経済状況に関する予測はさらに厳しいものになる」とし、「世界経済は4.9%縮小する」としました。
IMF国際通貨基金は、世界経済の当初の予想に比べ、新型コロナウイルスの流行により多くの損害を被るだろうとして強い懸念を示しました。
イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「IMF国際通貨基金への対イラン融資要請にアメリカが反対したことは、『健康権の侵害』にあたる」と語りました。
イラン中央銀行のヘンマティー総裁は、MENA(西アジア北アフリカ)地域の財務相・中央銀行総裁会議の席上で、「国際通貨基金の中立性が損なわれると、その修復は困難になるだろう」と強調しました。
EUのボレル外務安全保障政策上級代表が、「新型コロナ対策を目的としたIMF国際通貨基金へのイランの融資要請に対し、アメリカが反対したことは甚だ遺憾である」としました。
イラン中央銀行のヘンマティー総裁は、IMF国際通貨基金に対し、イランへの融資がINSTEX(欧州がイランとの貿易を継続するために設立した貿易取引支援機関)、あるいはスイスの金融ルートを通じて可能であることを強調し、「今こそ行動する時だ」と述べました。
イラン政府のラビーイー報道官が、米国はIMF国際通貨基金の決定に対する拒否権を持たないと指摘し、「IMFの他のメンバーは、アメリカの非人道的措置を阻止すべきだ」と強調しました。