中国が、自国に対する米のプロパガンダに警告
中国の王毅外相が、アメリカのブリンケン国務長官との会談において、同国の反中プロパガンダおよび中国恐怖症の拡大について警告しました。
アメリカは、台湾での駐留を中国に圧力をかけるためのカードとして利用しようとしていますが、中国当局者らは、これらの脅しに萎縮することはないと述べいます。中国は、アメリカの敵対的政策が東アジアでの緊張増大の原因になっていると考えており、同国に対しそのような挑発行為を止めるよう求めています。
中国はこれまでアメリカに対し、台湾について妥協することはなく、同地をめぐるいかなる挑発行為にも断固とした対応を取ると、幾度となく警告してきました。
イルナー通信によりますと、王毅外相は9日土曜、ブリンケン国務長官との会談において、アメリカは台湾に関する言論および行動に注意を払い、台湾の独立派勢力にどのような誤った合図も送るべきではないとしました。
続けて、「大半の人々は、中国恐怖症が米政策の優先事項になっていると信じている」と指摘しました。
また、「米国は、中国に課した追加関税をできるだけ早く撤廃し、中国企業に対する一方的な制裁を解除すべきである」と述べました。
アメリカのバイデン大統領はこれ以前、台湾への公然とした支援表明という内政干渉的な行動を取り、「中国が台湾を攻撃した場合、我が国は台湾を軍事的に支援するだろう」と述べていました。
中国外務省の汪文斌報道官はこの件に関連して、「わが国は、世界のどの国に対しても内政干渉を許さない。台湾は中国領土の不可分の一部である」と警告しています。
中国とアメリカの外相会談は、インドネシアで開催されたG20主要20カ国・地域外相会合の傍らで実施されました。