それでも世界が目覚めなかった写真
(last modified Thu, 31 Oct 2024 08:07:13 GMT )
10月 31, 2024 17:07 Asia/Tokyo
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    それでも世界が目覚めなかった写真

負傷した妹を背負うガザの少女を写した写真が、最近SNSなどで拡散しています。しかし、世界はそれでも眠りから覚めることはありません。

【ParsToday国際】この少女は負傷した妹を病院へ運ぶため、彼女を背負って2キロの道のりを歩いたということです。しかし、ガザの病院は軒並みイスラエル軍に破壊され、残っている病院も上空をイスラエルの無人機が旋回し、常に攻撃の機会をうかがっています。こうした状況で、この少女と妹が無事に病院にたどり着けたのかは、誰も知りません。

少女を写した写真はSNS上で広く拡散し、多くの人の良心を揺さぶりましたが、イスラエルは依然として欧米の支援を受けながら、ガザでの犯罪を継続しています。

この写真と合わせて拡散したもう1枚の写真があります。長崎で被爆し亡くなった弟の亡骸を背負って火葬場にやって来た少年を写した、いわゆる「焼き場に立つ少年」です。

写真を撮影したのは米国の写真家ジョー・オダネル。彼は政府機関所属のカメラマンとして1945年9月から日本各地を回り、戦争被害の実態をカメラに収めていく途中で、「焼き場に立つ少年」に出会いました。

オダネルによると、火葬場の人々はマスクをして無言で少年から弟の遺体を取り上げ、燃やしたということです。少年はその間も、写真と同じように口を真一文字に結び、泣くのをこらえていたといいます。

2023年10月7日以降、イスラエルによるパレスチナ攻撃の結果、これまでに4万2000人以上のパレスチナ人が殉教し、10万人以上が負傷しています。

 


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