イスラエル首相、ガザ攻撃再開を命じる/ハマス:「敵の停戦違反によりシオニスト捕虜の遺体の引き渡しが阻止」
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イスラエル軍が停戦協定に違反し、再びガザ地区を攻撃
シオニスト政権イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、虚偽の口実によりガザ地区への広範囲な攻撃を命じました。
イスラエル首相府は28日火曜夜、「ガザ南部ラファでイスラエル兵が殺害されたことを受け、ベンヤミン・ネタニヤフ首相はガザ地区に対する即時の『強力な攻撃』を命じた」と主張しました。
【ParsToday西アジア】ガザの病院筋は「ネタニヤフ首相のガザ地区攻撃命令を受けた、ガザ地区各地に対するイスラエル軍の空爆で、24人の子供を含む63人のパレスチナ人が殉教したほか、50人以上が負傷した」としています。
イスラエルによる停戦違反は125回
一方、ガザ地区にあるパレスチナ政府情報局は「イスラエル占領軍は125回も停戦違反を犯し、その間にパレスチナ人94人が殉教し、344人が負傷した」と発表しました。、また、パレスチナ保健省は「イスラエル軍によるガザ攻撃開始(2023年10月7日)以来、パレスチナ人6万8531人が殉教し、17万402人が負傷した」と発表しています。
ハマス;「シオニスト捕虜の遺体の引き渡しは行わない」、停戦違反への対抗措置で
パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの軍事部門であるカッサム旅団の情報センターも「トンネルの一つにおいてシオニスト捕虜の遺体が発見されたが、イスラエル占領軍による停戦違反のため、引き渡しを延期する。攻撃のエスカレーションにより遺体の捜索や発掘、回収活動の継続が阻害され、捕虜の遺体返還も延期される」と強調しています。
ハマスは停戦遵守を主張
ハマスはまた声明を発表し、「ラファでイスラエル兵1名が死亡した銃撃事件に我々は一切関与しておらず、停戦合意を遵守している」としました。さらに「イスラエル軍によるガザ攻撃は、ドナルド・トランプ米大統領が仲介した停戦合意への明確な違反である」との見解を示しています。ハマスは、停戦合意を保証した仲介者に対し、イスラエルによる民間人への攻撃の抑制および、約束違反の停止に向けて直ちに行動を起こすよう求めました。
シオニストメディア:「イスラエル軍には、ラファ市銃撃事件へのハマスの関与を示す証拠なし」
これに関連して、シオニスト系安全保障メディア・ワッラー(Walla!)は29日水曜、イスラエル兵らへの発砲とそのうちの1人の殺害を口実としてイスラエル軍がガザ地区南部ラファ市に対する激しい攻撃を再開したことに触れ、「イスラエル軍は、この銃撃事件へのハマスの関与を裏付ける証拠を有していない」と報じました。

