イランが米国の一方的な制裁を違法行為および国際法違反と見なす理由とは?
https://parstoday.ir/ja/news/iran-i130158-イランが米国の一方的な制裁を違法行為および国際法違反と見なす理由とは
イランのアミール・サイード・イールヴァーニー国連大使兼国連常駐代表が、「米国の一方的な制裁は国際体制・秩序を揺るがし、国連憲章の本来の精神を弱めるものである」と強調しました。
(last modified 2025-10-30T10:26:11+00:00 )
10月 29, 2025 18:44 Asia/Tokyo
  • イランのアミール・サイード・イールヴァー二―国連大使
    イランのアミール・サイード・イールヴァー二―国連大使

イランのアミール・サイード・イールヴァーニー国連大使兼国連常駐代表が、「米国の一方的な制裁は国際体制・秩序を揺るがし、国連憲章の本来の精神を弱めるものである」と強調しました。

イールヴァー二―大使は「一方的な制裁が覇権主義と一方的主義に根ざした違法な行動であり、多国間主義を危険にさらすとともに、世界の秩序や国際体制を不安定に陥れ、国連憲章本来の精神を損なうものであることに疑いの余地はない」と述べています。さらに「キューバに対する制裁と封鎖は、即時かつ無条件に解除されなければならない」と付け加えました。

イールヴァー二―大使は国連総会において「民主主義の促進を名目に60年以上にわたりキューバに対し行使されてきた一方的かつ非人道的な制裁と封鎖の継続は、独立した主権国家に対する一方的な強制措置の明確な例であり、キューバ国民の権利と福祉を組織的に損失させてきた」と語っています。

西側諸国政府の支援を後ろ盾にアメリカが独立国に対して一方的に課している制裁は、イランの観点から見れば、強制的かつ政治的な行為である上、国際法の基本原則と国連憲章の明白な違反と見なされます。国連安全保障理事会の承認を得ず、国際法の枠組みの外で課されるこれらの制裁は、政治・経済的圧力をかける手段として、対象国の公共の福祉、国家的発展、そして人権に破壊的な影響を及ぼしています。

一方的な制裁は、国際体制における正当な法的根拠に欠けるものです。国連憲章によれば、安保理によって発動され、かつ憲章第7章の枠組み内で発動される制裁のみが正当とされています。この法的メカニズムを迂回する米国の一方的な行動は、諸国の国家的正当性への侵害であり、内政不干渉の原則に違反するものとみなされます。

一方的な制裁はさらに、国家の主権平等の原則、武力行使の禁止の原則、そして国家の政治的独立の尊重の原則を含む、国連憲章の基本原則にも反します。経済的手段を用いて自国の政治的意思を他国に押し付けることは、国際関係の不安定化をまねく可能性のある間接的な力の行使の一例といえます。

特に医療、食料、保健分野における一方的な制裁は、一般市民の生活を直接的に狙ったものです。こうした行動は、民主主義の促進という主張とは裏腹に、健康権、生存権、発展の権利といった基本的人権の侵害につながります。人権機関の報告書も、制裁が対象国の政府だけでなくその国民にも直接的な悪影響を及ぼすことを認めています。

一方的な制裁により多国間主義が損なわれ、国際的な秩序が揺らぐことになります。こうした行為は国家間の分断、国際機関への不信を生み出し、経済、保健、環境分野における国際協力にも弊害を及ぼします。

イランは「一方的な制裁政策に抵抗できるのは、独立諸国間の協力とそれによる相乗効果によってのみである」と考えています。危機を引き起こす欧米諸国の行動に対抗するためのイランの提案する解決策の一部として、独立した金融メカニズムの構築、二国間貿易の強化、そして国際フォーラムにおける法的措置の追求などがあります。

イランはまた、米国による一方的な制裁は国際的な正当性を欠き、国連憲章の基本原則、人権、そして国際法の諸規則に反すると考えています。実際にこれらの制裁は、対象国の政府ではなく、その国の一般市民の生活に影響を与え、政治的圧力行使手段として、世界の秩序をかく乱した形となっています。

イランは、独立国が団結してこのアプローチに立ち向かう必要性を強調するとともに、一方的な制裁の影響の緩和および、各国の独立性と国家主権を守るための法的、経済的、外交的メカニズムの構築を求めています。違法な制裁政策に対抗し、公正かつ持続可能な発展への道を切り開くことができるのは、各国の連帯と多国間主義のみなのです。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram Twitter