パキスタン国防相「必要であればアフガン領中心部を攻撃」／タリバン「印パ紛争には関与せず」

パキスタンのアシフ国防相は、アフガニスタンとの間で続く戦闘について「領土侵害に対しては、必要があればアフガニスタン領の中心部も攻撃する」とけん制しました。

【ParsToday西アジア】アシフ国防相は29日、「もし我が国の国境が侵害あるいは攻撃されれば、我々は報復するとともに、必要であればアフガニスタン領内中心部への攻撃も行う」と述べました。

パキスタンとアフガニスタンはトルコ・イスタンブールで停戦交渉を行っていましたが、同日、事実上決裂しました。パキスタン代表団は帰国の準備をしていると伝えられています。一方で、アフガニスタン・タリバン側の代表団は依然としてイスタンブールに滞在しており、仲介者らが協議再開のため努力しているとも伝えられています。

アシフ国防相は、インドがタリバンとの交渉決裂に関与したと非難しており、「我々の協議は29日で終了した。仲介者にもタリバン側が誠実に振る舞っていないことが明らかになった」としています。

タリバン「印パ紛争には関与せず」

これに対して、アフガニスタン・タリバン暫定政権のアブドルマティーン・カーヌ内務省報道官は、同国がインドとパキスタンの間の紛争に関与していないと強調し、同国の領土が域外目的のために利用されることはないと述べました。

カーヌ報道官は、タリバン政権の公式方針は対話と外交に基づくものであり、いかなる国もアフガニスタンの領土を近隣国への攻撃に利用する権利はない強調しました。

また、アフガニスタンがパキスタン・タリバン運動を支援しているというパキスタン側の主張に対し、カーヌ氏は「完全に事実無根でプロパガンダである。過去4年間、アフガニスタンの領土は他国に対して使用されておらず、我々は全ての隣国や国際的な大国と前向きな関係を築こうと努めている」と反論しました。

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