専門家、「ソウル繁華街の群集雪崩は防げたはずの事故」
(last modified Tue, 01 Nov 2022 10:59:22 GMT )
11月 01, 2022 19:59 Asia/Tokyo

安全問題の専門家が、これまでに155人の死亡が確認されている韓国ソウル繁華街での群集雪崩は防げたはずの事故だった、との見解を示しました。

イルナー通信によりますと、安全問題の専門家らは、韓国当局による混雑防止措置や交通規制により、ソウル市内の繁華街で発生したハロウィーンイベントでの群集雪崩・圧死事件は未然に阻止、または被害を少なくできた可能性がある、という見解を示しています。

これらの専門家はまた、「今回の事故現場となったソウル市内のイテウォン(梨泰院)地区当局は、薬物使用と新型コロナウイルス感染拡大を防止するための対策は考えていたものの、人々の密集を防ぐための具体的な計画は持っていなかった」としました。 

今回のイベントには約10万人の見物客が集まりましたが、事件発生時に現地で対応していた警官は137人だけでした。

一方、ある警察官の話では、この事故のあった同日にソウル中心部で行われた労働組合と韓国大統領の支持者の集会には、4000人の警官が配備されていたということです。

韓国のユン・ソンヨル(尹錫悦)大統領は、事件の原因についての徹底的な調査と、大勢の人々が集まる場での安全対策のレベルの引き上げを求めました。

今回の群集事故は韓国にとって、304人の死者を出した2014年のセヴォル号沈没事故以来となる大惨事となりました。

 


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