3月 01, 2023 20:01 Asia/Tokyo
  • フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領
    フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領

フィリピン大統領が、「わが国の武装軍の責務は、中国とのあらゆる争いで国家を防衛することである」と語りました。

フィリピンのフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、同国の軍司令官らを前にこの表明を行い、「2週間前にはフィリピン・マニラ駐在の中国大使が南シナ海でのフィリピンと中国の巡視船の間で発生した緊張をめぐり、フィリピン外務省に呼び出され抗議を受けました。

中国は常に、南シナ海に関するフィリピンの主張を、現実から乖離した違法なものだとしています。

AP通信によりますと、マルコス大統領は1日水曜、「現在フィリピン軍の任務は変化している」とし、「今後は、わが国の武装軍の最も重要な責務は、中国とのあらゆる争いにおけるフィリピンの領土保全の防衛である」と語りました。

また、「我々はこれまで長年にわたり、全ての近隣諸国との相互理解や和平の維持に成功してきた。だが、いまや事情は変わってきており、我々はこの情勢変化に対応する必要がある」としました。

中国は、アジア・太平洋地域にある南シナ海および東シナ海の海上国境をめぐり、日本やベトナム、フィリピンなどの近隣諸国と対立を抱えています。こうした中でアメリカはこうした地域的対立への介入に加え、台湾や香港の分離独立派を支持していますが、これは中国当局の怒りを買うとともに、緊張の助長を招いています。

中国は、特に米英をはじめとする西側諸国の極東アジア海域駐留を、この地域における緊張の主要因とみなしており、これまでに何度もこうした軍事駐留に対し警告しています。

 


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