北朝鮮、ミサイル発射時の警告取りやめを表明
4月 26, 2023 19:07 Asia/Tokyo
北朝鮮がIMO・国際海事機関に対し、地域情勢の精査や正確な科学的計算を行うとして、ミサイル実験に関する事前警告を発しないことを通知しました。
情報筋は25日火曜、北朝鮮が、船舶航路における事前通告なしのミサイル発射の停止というIMOの要求を拒否したと報じました。
北朝鮮は昨年、ミサイル実験を増加させ、米国との緊張が続いているとしてミサイル実験前に船舶に警告する必要はないとの立場をとっています。
これに関して、北朝鮮の発表した声明手では「朝鮮半島の特殊な状況に注目すへば、わが国は自らの軍事演習と防衛措置について情報開示できる立場にない」としています。
韓国、オーストラリア、米国、カナダを含む13のIMOの加盟国は、北朝鮮の予告なしのミサイル発射の停止を要求しています。しかし、北朝鮮はこれらの国の主張に反して、ミサイルが「正確な科学的計算に基づいて」発射され、着弾点と海域を航行する船舶の航路が考慮されていると表明しました。
また別の動向として、北朝鮮のキム・ジョンウン総書記が「わが国は初の偵察衛星を製造した」と表明しました。
また、教育・研究機関の高官、北朝鮮軍技術情報部の幹部などを伴って国家宇宙開発総局を視察した際、今月中にこの人工衛星の建造が完了したと述べました。
キム総書記は最近、朝鮮労働党の中央軍事委員会の会合で、自国の政治・軍事当局者に対し、より攻撃的な方法で戦闘抑止力を追求するよう求めました。なお、この会合は、米韓合同軍事演習に抗議して北朝鮮が兵器実験を行い、朝鮮半島で緊張が高まる中で開催されました。