イランの石油輸出が継続/イランLPG船の関する英紙報道に中国が反論:石油関連ニュース
(last modified Sat, 25 Jan 2025 07:41:43 GMT )
1月 25, 2025 16:41 Asia/Tokyo
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    イランの石油輸出が継続/イランLPG船の関する英紙報道に中国が反論:石油関連ニュース

イラン船籍のLPGタンカーがバングラデシュの港で貨物を降ろしたとする英紙ロイズリストの報道に、中国が強く反発しました。

【ParsTodayイラン】バングラデシュでイランの液化石油ガス(LPG)が積み下ろし、イランの石油輸出が継続、イランからの石油輸入国、イラン産石油における中国の輸入割合など、イランの石油関連ニュースをお伝えします。

 

バングラデシュの港でイランのLPGが積み下ろし

英海事専門紙ロイズリストは今月17日、イランのLPGタンカーが2週間中国領海を航行した後、バングラデシュの港で貨物を積み下ろしたと報じました。これについて中国外務省は、中国とイランの協力は正当であると反論しました。

 

イランの石油輸出が継続

米国の圧政的な制裁が継続・強化されているにもかかわらず、イランの石油輸出は続いており、これが減少するという憶測は根拠のないものです。イランの石油産業はここ数十年にわたり多くの制裁を受けてきましたが、制裁がこの産業を押しとどめることはできず、この間にもイランの石油生産・輸出は継続されてきました。イランのパークネジャード石油相は以前、「イランの石油産業関係者が将来的にあり得る制裁緩和に向け解決策を準備しており、あらゆるシナリオへの対処に必要な準備を整えている」と表明していました。

 

イラン産石油の輸入国の顔ぶれ

制裁下でもイラン産原油の顧客は数多く存在します。イラン元石油相ぼジャヴァード・オウジー氏は以前、「我々は世界17カ国に石油を輸出している。割引していると言われるが、その額は片手で数えられるほどだ」と述べています。IEA・国際エネルギー機関の報告書やイラン国内のデータを調べてみると、イラン産石油を購入している国は17カ国あり、それらの国は中国、インド、韓国、日本、トルコ、イタリア、ギリシャ、スペイン、台湾、シリア、アフガニスタン、パキスタン、イラク、UAEアラブ首長国連邦、オマーン、南アフリカ、マレーシアなどとなっています。 政府当局が発表した最新情報によりますと、イランの産油量は1日あたり350万バレル以上に達し、さらに1日あたり約150万バレルが輸出されています。

 

イランの石油輸出における中国の割合

イラン石油省広報部は報告において「一部の西側メディアは過去1年間、制裁を回避するためにマレーシアやペルシャ湾岸諸国から中国にイランの原油が輸出されているという報道をしてきた。世界のエネルギー研究筋によると、イランの石油輸出量の約40%を中国が、そして残りの60%を他の16カ国が輸入している」と発表しました。この報告書によれば、イラン産原油の中国向け輸出が増加傾向にあるのは、同国のエネルギー需要が高まり、イランの原油の主な顧客である中国の小規模な独立系製油所がイランからの原油購入を増やし始めたためだとということです。専門家らによれば、イランはユーラシア諸国やアフガニスタン、イラク、アルメニアなどの近隣諸国の石油需要を満たしており、これはイランが通商上の約束事を遵守していることを裏付けるものです。

 


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