イラン外相が、核合意合同委員会外相会合の開催時期について説明
アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相は、「わが国はアメリカ側からの回答待ちの状態だ」とし、「わが国の譲れない一線の全てが考慮され、合意による完全な経済的利益獲得が間近に確認できたら、核交渉の次の段階について協議がなされる」と語りました。
圧制的かつ違法な対イラン制裁の解除を中心議題としたウィーン協議は、約5か月の中断を経て、今月4日に新ラウンドが始められました。同協議は、この先の行方を決める重要な段階に達していますが、最終合意成立までには、西側、特に核合意に違反したアメリカの政治的決定を待つ状態にあります。
イランは、責任を受け入れる国としてこれまでに繰り返し、「核合意に違反したのは米国であることから、諸制裁を解除して核合意に復帰すべきは同国の側であり、さらにその責務実施状況は検証・確認される必要がある」と表明しています。
ウィーン協議に参加している国のほとんどは、圧政的で違法な対イラン制裁の解除に焦点を当てており、交渉がより迅速にまとまることを望んでいます。現在、最終合意の成立は、残りのいくつかの重要な問題に関する米国の政治的決定を待つ状態にあるのです。
イランは先日、核合意復活と制裁解除を目指すウィーン協議の合意文書の最新草案に関する回答を、ヨーロッパ側の交渉調整官に提出しました。
これに関連して17日水曜午前、アミールアブドッラーヒヤーン外相、シャムハーニー・イラン国家安全保障最高評議会書記、バーゲリーキャニー外務次官らの出席のもと、核協議を議題とするイラン国会の非公開会議が実施されました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は同日、この会合において、核合意合同委員会の外相会合の開催条件について「我々は、イランとして譲れない一線の全てが考慮され、目前にある合意により経済的利益を完全に得られることの確証を得る必要がある」と述べています。
また、「我々がこの点に達すれば、次の段階に関する議論がなされるだろう」としました。
在オーストリア・ウィーン国際機関ロシア常駐代表のウリヤノフ氏も17日夜、ツイッターで「核合意復活を目指すウィーン協議が合意に達する可能性はこれまで以上に高まっているが、最終的な結果は、米国がイランが最近出した論理的な提案にどのように反応するかにかかっている」と表明しています。