イランが、カナダの当局者8人・1機関に制裁

イラン外務省が声明を発表し、カナダの一部当局者および機関に対し制裁を課すとしました。

イルナー通信によりますと、イラン外務省はこの声明で、「イランは、対抗的措置としてカナダの個人・組織を、反イランのテロ組織・MKOモナーフェギンやテロリズムへの支援、イラン国民に対する暴力やテロ行為の扇動・助長、イランに関する誤った情報の拡散、イラン国民への圧政的制裁の行使およびその強化への協力を理由に、制裁対象に指定する」としました。

制裁対象リストには、カナダの公安大臣と国防大臣、最高裁判所長、国軍参謀総長、空軍および海軍の司令官、騎兵警察長官、同国においてイラン資産の押収命令を出した裁判官らの名が挙げられました。

また、カナダ紙のナショナルポストも、制裁を支持して反イランの姿勢をとるメディアであることから、このリストに加えられました。

声明では続けて、「MKOモナーフェギンによるテロ活動の支援・助長は、テロとの戦いの分野におけるカナダ政府の国際的責務の違反につながっている。また、カナダ政府による一方的かつ圧政的な制裁の行使は、国際法の基本原則および国連憲章に記載された原則に明らかに違反し、同国の国際的責任が問われる」と説明しました。

イラン外務省はこれに先立ち、イギリス、EU、アメリカに対する制裁も発表しています。

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