イラン最高指導者、「一部国によるイラン恐怖症の主要因は、わが国の公然たる対パレスチナ支持にある」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「イスラム体制は誰にも遠慮や気兼ねをすることはなく、パレスチナ国民を公然と支持・擁護するとともに、あらゆる手段を駆使して今後とも彼らを支援していくだろう」と語りました。
ハーメネイー師は18日土曜、イスラムの預言者ムハンマドの召命記念日に際して行われた体制責任者やイスラム諸国の駐イラン大使ら及び、コーラン国際コンテストの参加者との会談で、イランがパレスチナの被抑圧民を公然と支持している立場に触れ、「遺憾ながら、自身がパレスチナ国民を支援する義務を負っている各国政府が、イスラムの敵によるイラン恐怖症に同意してしまっている」と述べています。
また、「パレスチナ問題はイスラム共同体の重大な弱点の1つだ」とし、「現在、ある1つの国家と国民が、残忍で邪悪な政権による日増しの抑圧にさらされており、これほど膨大な富、能力、可能性を備えたイスラム諸国は傍観するにとどまっている。そしてこれらの国の一部でさえ、特に最近では、この血に飢えた政権に追従している」としました。
そして、「今や現状は、アメリカ、フランス、および他のいくつかの国が自国内の問題さえも解決できず国内の行政運営に窮している状態で、イスラム教徒の問題解決を主張しイスラム世界に干渉する権利を自らに与える、という事態に至っている」と語っています。
そして、「イスラム諸国の政府が最初の日から、イラクの聖地ナジャフの偉大な聖職者をはじめとした善意ある者の言葉に耳を傾け、シオニスト政権に断固として立ち向かっていたら、今日の西アジア地域の状況は違っていたはずであり、イスラム共同体はより団結し、より強力になっていただろう」としました。
最後に、イスラム預言者の教えへの回帰やイスラム教徒の諸国民の団結、イスラム諸国の真の協力こそがイスラム共同体のすべての問題の解決策であると強調し、最近のトルコ・シリア地震に再び哀悼と見舞いの意を示すとともに、「パレスチナやアメリカの干渉などの政治問題の重要性は、いかなる状況においてもイスラム共同体の視界の範囲内にあり、注目されるべきだ」と結びました。