イラン国防軍需相；「わが国と中国は、米の一極主義的戦略を阻止」

イランのアーシュティーヤーニー国防軍需相が中国の李尚福国防相との会談で、「イランと中国はアメリカやその同盟国の目的・意図を把握し、常に西側の一極主義的戦略や総取り主義の実現を阻止すべく努力してきた」と述べました。

ファールス通信によりますと、アーシュティーヤーニー氏はインド・ニューデリーで開かれたSCO・上海協力機構国防相会議に出席し、中国の李国防相と会談しました。

この中でアーシュティーヤーニー氏は、「同じ方向性を持つ国と協力することで、地域・世界における共通の課題・脅威に対処できる」と述べました。

また、東欧や西アジアにおいてアメリカが危機や緊張を生み出していることについて、「アメリカの政策は、イランと中国にとって共通の脅威だ」としました。

さらに、イラン・中国・ロシアによる合同海上軍事演習について、「3カ国とも西側やアメリカによる覇権主義的な見方に反対している。イランは、3カ国が陸海空の合同演習を質量ともに拡大させる用意がある」と述べました。

これに対し中国の李国防相も、イラン・中国関係がその歴史・文明的観点から重要だと指摘し、イランとの関係拡大が中国にとって重要だと述べました。

また、イラン・中国関係が世界情勢の変化の中で重要性を持っているとし、両国関係および防衛・軍事協力を拡大していくことを強調しました。

SCOをめぐっては、昨年9月にウズベキスタン・タシケントで開かれた首脳会議で、イランの正式加盟が認められました。

SCOは2001年、中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンによって設立され、その後、イラン、インド、パキスタンなどが加盟しました。

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