イラン最高指導者がイラク大統領と会談、「米は欧州の同盟国にすらも不誠実」
4月 30, 2023 15:00 Asia/Tokyo
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イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師とイラクのラシード大統領
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師がイラク大統領と会談し、「米は欧州の同盟国にすらも不誠実」としました。
ハーメネイー師は、「アメリカは誰とも友好関係にはなく、ヨーロッパの同盟国に対してさえも不誠実である」と語りました。
ハーメネイー師は29日土曜、イラクのラシード大統領およびその随行団との会談で、「イランとイラクの関係拡大・深化には強い敵が存在している。両国間に強い歴史・宗教的な絆がなければ、おそらく両国の関係はイラクの元独裁者サッダーム時代の状況に逆戻りしていただろう」と述べています。
また、両国が1980年代に8年間にわたり交戦した事実にもかかわらず、シーア派3代目イマーム・ホサインの殉教40日忌・アルバインやその他の折に、イラク市民らがイラン人巡礼者らを暖かく受け入れている事実に触れ、「このような非常に重要な現象は、この2ヶ国と国民の間には強い団結が存在し、外部の政治的要因すらそれに影響を及ぼせないことを意味している」としました。
さらに、「アメリカはイラクの友人ではない」とし、「アメリカ兵のイラク駐留はたとえ1人でも多すぎる」と強調しています。
一方、ラシード大統領も、「わが国とイランの関係は恒常的かつ確固たるもので、様々な分野や側面にわたっている」と語りました。
そして、特にテロ対策の分野をはじめとしたイランの政府と国民の支援・支持に謝意を表明しています。
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