6月 07, 2023 15:45 Asia/Tokyo
  • イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相
    イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、アメリカおよびその同盟国の一部に向けたかたちで、「我が国を孤立させる政策は失敗した」と述べました。

南アフリカのケープタウンで今月2日、BRICS外相会議が開催されましたが、今回の会議には構成国であるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの他にも、イラン、アルゼンチン、バングラデシュ、コモロ、キューバ、ブルンジ、コンゴ、エジプト、ガボン、ギニア・ビサウ、インドネシア、カザフスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ウルグアイから外相・高官が参加しました。

 

BRICS外相ら

 

この会議に出席したアミールアブドッラーヒヤーン外相は、会議の傍らで南アフリカ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、コモロ、インド、ブラジル、ガボンの各外相およびキューバの外務次官と会談を行いました。

同外相は、プレスTVとの独占インタビューにおいて、上海協力機構、ユーラシア経済連合、そして今回のBRICS会議などへのイランの積極的参加について触れ、これがイランを孤立させる世界的な政策の失敗を示すものだとしながら、「イランは一極主義に強く反対しており、また、多極主義の枠組みにある機会を最大限に活用している」と述べました。

続けて、イランのBRICS加入計画をめぐり、BRICSが多極主義の強化に焦点を当てた集まりであると説明しながら、「我々はBRICSの持つ可能性を、構成諸国との貿易拡大に向けた多極主義促進やイラン国民の利益となる経済協力強化のために利用することができる」と指摘しました。

一方、今回の会議の傍らで行ったサウジ外相との会談に言及し、「地域レベルにおける経済、通商、文化、観光での協力拡大は、地域の安全保障となりうる」としました。

また、世界で新たな秩序が生まれつつあることを強調しながら、アメリカの覇権に疑問を突きつけ、「世界の主な動かし手は、多極主義というテーマに取り組んでいる。上海協力機構やBRICSといった連合は、新たな秩序において影響力を持ち、世界を動かしていくものの1つだ」と述べました。

BRICSは、現構成国だけでも世界の総人口の約42%、国民総生産合計の約4分の1、総陸地面積の約3分の1を占めています。また、5か国のうちロシアと中国の2か国は国連安全保障理事会の常任理事国であり、ブラジル、インド、南アフリカの3か国も、同理事会の常任理事国となってその構造を変えていきたいと考えています。

 


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