6月 11, 2023 20:56 Asia/Tokyo
  • イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師
    イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、国内の極めて重要な原子力産業の国産化を強調しました。

ハーメネイー師は11日日曜、国内の原子力産業の責任者や専門家、核科学者らとの会談において、「原子力という極めて重要な産業の国産化は、西側諸国の不首尾および、西洋志向への侮蔑を示すものである」と述べています。

また、イラン国内での核兵器製造への危惧に関する西側諸国の主張を虚偽だとし、「我々が核兵器を追求していないことは、西側諸国自身が熟知している。同様に、アメリカの情報機関が、この数ヶ月間を含めてこれまでに何度も、イランの行動に核兵器製造の兆候が全く見られないという事実を認めている」としました。

さらに、(核兵器であれ化学兵器であれ)大量破壊兵器の製造はイスラム法に反するとし、「もしこれがイスラムの基盤ではなく、また、我々に核兵器を製造する意志があったなら、我々は核兵器を製造していただろうし、敵も我々を押しとどめることはできなかったことを悟っている」と語っています。

原子力産業の関係者ら

 

そして、敵が原子力産業に固執する本当の理由は「イラン国民の進歩への反対」にあるとし、「この産業は、さまざまな分野における国家と国民の目覚ましい発展の鍵となっている。同時に、敵は他国がイラン国民の進歩的なやり方や思想を模範とすることを恐れている」と述べました。

 

加えて、「核保有国当事者とIAEA国際原子力機関はここ数年、多くの約束をしたものの、それは実行されなかった。そして我々は誰を信頼すべきか否か、さらにこの問題を理解することが国家にとって非常に重要であることを悟った。また、我々はこの問題に注意を払わなかったために多くの場所で打撃を受けてきた」としています。

 

原子力産業の関係者ら

 

このほかにも、世界共通の低容量発電所の建設に取り組む必要があるとし、「わが国はさまざまな分野でそのような発電所を必要としている」と述べました。

最後に、IAEAが核問題におけるイランの相手方の虚偽の主張や過剰な要求により圧迫されるべきではないと強調し、「過剰な要求や、これこれの時に何々をしたという気まぐれな虚偽の主張を受け入れないで欲しい」と結びました。

 


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