イラン外務省報道官、「世界子どもの日にイスラエルがパレスチナの子どもを攻撃」
(last modified Tue, 10 Oct 2023 11:46:38 GMT )
10月 10, 2023 20:46 Asia/Tokyo
  • イラン外務省のキャンアーニー報道官
    イラン外務省のキャンアーニー報道官

イラン外務省のキャンアーニー報道官が、同国で制定された「世界子どもの日」である今月8日に、殺害者であるシオニスト政権イスラエルがパレスチナ人の子どもたちに爆弾、ロケット弾、火災というとんだ贈り物を与えに行ったとしました。

シオニスト政権イスラエルは、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの戦士らが同政権の占領する地域に向けて行った「アクサーの嵐」作戦を受けて、ガザ地区への攻撃を開始し、現在も続けられています。

パレスチナ保健省の最新統計では、これまでに子ども140人、女性105人を含む少なくとも687人のパレスチナが殉教したということです。

シオニスト政権は2008年から現在までに、度重なる軍事侵略を行っていますが、その中ではガザ地区のパレスチナ人の子ども数百人が殉教しているほか、さらに数百人の子どもたちも、封鎖下という劣悪な環境で病気を悪化させるなどして命を落としています。

このような状況の中、キャンアーニー報道官は10日火曜にSNSのX(旧ツイッター)へ、「世界子どもの日である8日、子どもの殺害者であるイスラエル政権は、ガザ地区の子どもたちに爆弾・ロケット弾・火炎といった贈り物を与えた。この2日間で命を落とした罪のないパレスチナの子供たち、90人以上に上っている」と投稿しました。

そして、「子どもの権利条約によれば、世のすべての子どもたちは差別を受けずに生きる権利を持っている」と続けました。

パレスチナに関連しては、イラン国会のガーリーバーフ議長も、「パレスチナの人々は、その理想が実現するまで必要な支援を受けるだろう」と述べています。

一方、イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は、カタールとオマーンの各外相、OICイスラム協力機構のターハ・ヒセイン事務総長、EUのボレル外務・安全保障政策上級代表らと、個別に電話会談を行い、現在のパレスチナ動向について話し合っています。

同外相は9日月曜夜、ボレル上級代表との電話会談において、パレスチナ人に対しシオニスト政権が組織的に行う犯罪へ西側諸国が関心を向けないことを批判しながら、「もし欧州および西側がイスラエル指導者らの犯罪を止めていたなら、パレスチナの現状はおそらく、今のようにはなっていなかっただろう」と述べました。

また、イラン人権本部のガリーブアーバーディー書記は、シオニスト政権がガザ地区に住むパレスチナ人の飲料水を遮断することは戦争犯罪にあたると述べています。

封鎖下にあるガザ地区の人々は現在、生活インフラの不足に直面していますが、シオニスト政権イスラエルのガラント戦争大臣はこのほど、同地区の完全封鎖命令を出したと発表し、ガザへの水、電気、燃料の搬入を禁じるとしました。

さらに、イスラエルのカッツ・エネルギー相も、「ガザ地区への水の供給を直ちに停止させるよう命じた」と述べています。

 


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