1月 07, 2024 20:52 Asia/Tokyo
  • ロイター通信の報告
    ロイター通信の報告

イラン・中国合同商工会議所のハリーリー代表が、「イランから中国への原油輸出が停止されるという話は事実無根だ」と述べました。

ロイター通信は先日、「イラン政府が主な原油輸出先に代金の値上げを求めて、世界最大の原油輸入国である中国への安価な供給を減らしたために、イランから中国への石油輸出が停止される」と報じました。

同通信のこのような主張の一方、ケプラー研究所によれば、イランから中国への原油輸出量は昨年11月に日量150万バレルに達しています。

中国はコロナ禍の後、自国の石油精製能力を増大させており、月によっては1200万バレル以上の原油を輸入していますが、イラン産原油はその約10%を占めていることになります。

 

イラン・中国商工会議所のハリーリー代表

 

ハリーリー代表は、イルナー通信とのインタビューでロイター通信の報道をめぐり、「このようなでっちあげは、イランの原油輸出に何も影響を与えていない。イランの原油輸出は制裁にもかかわらず、最高水準となっている」と述べました。

エネルギー専門家のアリーレザー・ソトゥーデ氏も、「中国の石油精製能力の増大とイランの原油生産量の増加を考えれば、イランから中国への原油輸出停止というニュースに真実味はなく、単なる主張に過ぎないだろう」としています。

また、別のエネルギー専門家であるナスロッラー・ザーレイー氏は、「経済的観点からすれば、原油の売り手と買い手がその場限りの決定を下すことは決してない。なぜなら、油田の閉鎖と再開は、売り手側にとって多大な費用と時間を要するものであり、買い手側にとっても、原油の種類を変更させることは、時間がかかる作業だからだ」と説明しながら、イランと中国が原油取引で利益を共有していると指摘しました。

 


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