Pars Today

第12期イラン国会議員選挙および第6期専門家会議議員選挙の投票が、来月1日にイラン全土で一斉に行われます。

今回の国会議員選挙に正式に立候補が認められた候補者は1万4038名にのぼりました。これは、1議席あたり50人が争う計算になります。

イラン国会・専門家会議とは？

イラン国会の正式名称は「イラン・イスラーム評議会」で、この国の立法府にあたります。国会の立法機能を担保するのは、監督者評議会と呼ばれる組織で、国会が可決した法律に憲法上の齟齬がないかを精査します。監督者評議会が承認した法律のみが、最終的に施行されることになります。イラン国会は全290議席で、各州の人口に応じて議席数が割り当てられます。憲法の規定で、国会議員は資格審査を経た後、国民の直接選挙で選ばれます。任期は4年間です。議席の一部は宗教上のマイノリティに割り当てられており、ゾロアスター教徒に1議席、ユダヤ教徒に1議席、アッシリア教徒・カルデア教徒に合わせて1議席、アルメニア教徒にはイランの南北2つの選挙区から合わせて2議席が割り当てられています。

一方の専門家会議は、専門の資格を持つイスラム法学者から構成され、最高指導者の選出・罷免・監督の任務を担っています。専門家会議の議員は、資格審査を経た候補者から国民の直接投票で選ばれ、任期は8年間です。

これまでの選挙でもイラン国民は積極的に投票に参加し、どのような状況下でも自らの参政権を行使する有権者としての責任感を示してきました。このことは、イラン現体制を強固なものにするだけでなく、イランの敵を失望させることにもなります。それゆえ、最高指導者ハーメネイー師をはじめとする体制指導部は、選挙への参加を国民の義務かつ権利として強調しているのです。

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